これはXスペースの文字起こしをブログ化したものです。
近年、キャッシュレス決済が普及し、インターネットは私たちの生活に欠かせないものになっています。しかし、災害時にインターネットが使えなくなると、キャッシュレス決済も含めて様々な問題が発生します。今回は、災害時のインターネットのあり方と、注目される最新技術についてお話しします。
衛星通信技術の重要性
災害時にスマートフォンが通信できることは、情報収集や安心感につながります。現在注目されているのが、衛星通信技術です。地上の通信インフラが被害を受けても、衛星を介して通信を確保できるメリットがあります。イーロン・マスクのスターリンクや、Appleの衛星通信サービスなど、様々な企業が研究開発を進めています。日本でも、楽天が独自の衛星通信サービスを検討中です。
すれ違い通信を活用したメッセージ伝達システム
もう一つ注目されているのが、スマートフォンのBluetoothを利用した「すれ違い通信」です。これは、近くにいる他のスマートフォンとの接触をカウントし、メッセージを伝達するシステムです。例えば、東京のような人口密集地では、20メートル圏内に必ず誰かがいるため、数珠つなぎでメッセージを届けることができます。さらに、人の移動によってメッセージが広がる可能性もあります。このシステムは、Appleの「AirTag」でも採用されています。
キャッシュレス決済のオフライン支払いモード
災害時や通信障害時に、キャッシュレス決済が使えなくなるのは大きな問題です。これに対応するため、PayPayではオフライン支払いモードを提供しています。これは、通信が途絶えても一定の条件下で支払いができる機能です。他社も同様の機能を導入することで、キャッシュレス社会の安心感が高まるでしょう。クレジットカードも、昔はエンボス加工された情報を控えて後から決済する方式でした。スマートフォンだけで避難する可能性も考えると、このような機能は重要です。
災害時のインターネットのあり方は、私たちの生活を左右する重要なテーマです。衛星通信やすれ違い通信、オフライン支払いモードなど、様々な技術が研究開発されています。これらの技術が確立されれば、災害時でも安心して生活を送ることができるでしょう。今後もこのような取り組みが進むことを期待したいと思います。