マクドナルドから始まった!中国のファストフードで見る経済感覚の変化


これはニュース読み配信の文字起こしをブログ化したものです。

中国で貧乏セットが流行っているというニュースがありました。

中国で貧乏セットが大流行

GDP世界第2位の中国で、飲食店がこぞって提供する「貧乏セット」が人気を集めています。マクドナルドやバーガーキングなどのファストフード店では、ハンバーガーとドリンクの組み合わせで安価なセットメニューを提供しており、人々はこれらを自嘲気味に「貧乏セット」と呼んで、盛んにSNSで発信しているのです。

消費者の節約志向の高まり

かつての中国では、消費主義が盛んで、ローンを組んででもハイブランド品を身につけるような若者が多くいました。しかし、景気の悪化や不動産不況を背景に、節約志向が強まってきています。今では自分にとって本当に必要なものを見極めてお金を使う傾向が強まっているのです。

2019年にマクドナルドが激安セットを販売したのを皮切りに、多くのファストフード店が「貧乏セット」を提供するようになりました。

日本の経験と中国の未来

日本も80年代のバブル期には、一般の人々がお金を豊富に使う傾向がありました。しかし、バブル崩壊後は節約志向が高まり、デフレと円高の影響で物価が下がる一方、賃金は上がらない状況が続きました。
中国が日本と同じ道をたどるのであれば、「貧乏セット」の大流行は良くない傾向かもしれません。ただし、これも一種の自然な摂理であり、日本の若者もコスパを優先する傾向があります。中国がバブルの流れを数倍の速さで経験している可能性もあり、今後の社会がどのように変化するのか注目する必要がありそうです。
中国の経済動向と若者の消費行動の変化は、日本の過去の経験と重ね合わせて考察することで、より深い理解が得られるかもしれません。