セガが家庭用ゲーム機に再参入するか!?という報道がありました。
セガゲームス、「家庭用ゲーム再参入」検討報道を一部否定 「特定のハードに限定せず既存IPの活用法検討」(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース
まだ未定ではあるみたいですが、現実的にハード機への参入は可能なのでしょうか。
ゲーム機を売るリスク
ゲームが黎明期のころは、ゲーム機でシェアを取るというのは非常に大きな意味がありました。みんながそのゲーム機を使ってくれれば、自社のゲームソフトも売れやすいですし、他社のソフト販売からでもマージンを得ることもできます。
胴元になってしまうことが何よりも重要ですからね。
任天堂、セガ、ソニーといった会社は、しっかりとゲーム機でシェアを取りつつ成長していった会社です。
現在はゲーム機はどうでしょうか。任天堂、ソニーは相変わらずですが、あとはあるとしたらマイクロソフトです。セガのゲーム機はここ数年聞かなくなりました。
そう、実はセガはもうずいぶん前にゲーム機開発から撤退したのです。ハード機でシェアを奪う勝負をするより、ソフトウェア開発で他社のハードでソフトを出す方がいいと判断したのでしょう。これもまた、時代の流れです。
プレイステーション3は一台売れるごとに赤字がでる、なんて話もあります。最近のゲーム機は高性能で多機能です。それだけに、よほど大きな会社か、よほどのリスクを抱えられる会社でなければ、ハード機開発に踏み込めないのが現状です。
多様化するゲーム
最近はスマホの普及で、ゲームをやるといってもスマホゲームしかやらない、という人も多いでしょう。これまでのゲームソフト会社だけでなく、スマホ専門でゲームを作るゲーム会社も増えてきています。
スマホアプリのほうが、市販されているゲーム機でのソフトよりも参入しやすいという事情もあるでしょうし、多くの人がゲーム機を持ち歩いているようなものなので、トータルでリスクが少ないとみることもできるでしょうね。
また、コアなゲーマーはパソコンでもゲームをします。そうなってくると、ハード機への開発にどこかで見切りをつけなければならない事情も分かる気がします。
過去の栄光にはすがれない
任天堂がスーパーファミコンを復刻盤でだしたように、メガドライブなどを復刻盤で出す可能性はあるでしょう。あの頃小さかった子供も30代となり、お金も自由に使えるようになっている年代です。あの頃のユーザーがまた買ってくれるかもしれません。
最近はゲームもアニメも漫画も、あの頃のユーザーをターゲットにしているものも多いように思えます。これはある意味、業界としての苦しさの裏返しでもあります。
本来であれば、過去の栄光にすがるのではなく、新たなゲームソフトやゲームハードの開発を願いたいところですが、そうも言ってられない事情を垣間見ることができます。
スマホゲームも飽和状態で、一部の課金者が業界を支えている状態です。ビジネスモデルとして成り立っていても、今後の安定した長期成長が見込まれるかといわれると、そうでもないような気もしています。だからといって、世の中からゲームがなくなるとは思えないので、なにか時代を切り開くようなゲーム機やゲームソフトの登場を待ちたいものです。