LGBTへの配慮はどこまですべきか


世界的にLGBTへの理解を深めようとする動きが進められています。

LGBTというのはこのブログでは初登場のテーマですが、意味を引用すると

LGBT(エル・ジー・ビィー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビィー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。LGBTという言葉は性の多様性と性のアイデンティティからなる文化を強調するものであり、性的少数者という言葉と同一視されることも多いが、LGBTの方がより限定的かつ肯定的な概念である。(Wikipediaより)

ということです。

最近ではiPhoneの絵文字でもLGBTへの対応もなされていて、例えば家族の絵文字で男性が二人、子供が一人の絵文字があったりと、配慮がされています。

当たり前のように男性と女性がくっつくことだけが家族ではないということです。

子供のうちからLGBTへの理解を

日本でも徐々にLGBTへの理解を深める動きがでています。

柏市立柏の葉中:きょう開校 LGBT配慮の制服 スカート、スラックス 性別関係なく選択 /千葉 – 毎日新聞

例えばこちらの中学校では、制服を性別関係なくスカートかスラックスかを選択することができるようになりました。ここで大事なのは、選択できる、ということです。男性はこうしなきゃいけない、女性はこうしなきゃいけない、ではなく、自分はどうするのかを考え選択できる機会があるということは重要です。

ずいぶん前に、金八先生で性同一性障害の子供の話があり、この制服についてもテーマになっていたのを覚えています。

難しい判断

男性、女性を区切ること自体がNGとなってしまうと、男性限定ライブ、女性限定ライブというのはどうなのでしょうか。

僕らはここ数年、男性限定ライブと女性限定ライブを行っていますが、では例えば体は男性、心は女性の方はどちらに参加すべきなのか。そこについては正直なところ、具体的なルールを設けているわけではなく、自分が男だと思うのなら男性限定ライブに、女だと思うなら女性限定ライブにと判断していただく形になります。

しかし、もしこういったイベントをすること自体が…という風潮になってしまう可能性もあるのでしょうか。気になるところではありますが。

どこまでやるのが正解なのか

千葉市では職員や教職員向けにLGBT対応で「お父さん」「お母さん」といった呼称を避けるという方針が示されました。

千葉市 職員や教職員向けのLGBT対応指針策定 | NHKニュース

お父さん、お母さんのほかにも、夫、妻といった男性か女性かを示す言葉はとても多いです。しかし、ここまで指定するのもどうなのかなとは思います。「私の保護者は~」「私の配偶者は~」という言い方を普通に日常会話で使うというのはイメージしにくいところもありますが、これもまた時代なのでしょうか。

こういうことは、あれは差別だ、これは差別だと線引きをすることが大事なのではなく、一つ一つの事象に対してみんなで考えていく土壌を作ることが大切です。千葉市の対応については、これだけ見たら極端なようにも見えますが、こういったニュースをきっけとなり考えていく機会が生まれていけばと思います。