これはスタエフ配信の文字起こしをブログ化したものです。
いいねの公開が問題視されていた背景
X(ツイッター)は公式発表で、いいねを非公開にすることを発表しました。これは以前から議論されていた問題です。リツイートは自分が良いと思ったツイートを自分のフォロワーに拡散する意味があるため、誰がリツイートしたかを公開するのは理解できます。しかし、いいねを同様に扱うことには疑問が残ります。
過去には、いいねしたツイートがフォロワーのタイムラインに表示される時期もありました。これが問題視され、「いいね裁判」なるものが起きたこともあります。有名なインフルエンサーがツイートにいいねをすることは、そのツイートに賛同しているというメッセージになります。これは発言ではなくても、インフルエンサーとしての影響力を発揮することになるのです。
最高裁判決で、いいねも賠償責任を負うリスクが明らかに
「いいね裁判」では、自分を誹謗中傷しているツイートにインフルエンサーがいいねを押したことが問題となりました。最高裁は、いいねを押す行為が侮辱に当たるとして、賠償責任を負うリスクがあることを明らかにしました。
プライバシー保護とインフルエンサーのいいね
今回の措置はプライバシー保護のためとされていますが、納得できる部分もあります。人がどのようなツイートに興味を持っているかは、公開されない方が良いかもしれません。特に影響力のある人がいいねを押すことで、思わぬ方向に影響力が働いてしまう可能性があります。
一方で、いいねが非公開になることで、インフルエンサーがいいねを押しやすくなるというメリットもあります。自分のいいねが公開されないことで、心理的な負担が減るからです。
アルゴリズムへの影響も?
Xとしては、アルゴリズムをどのように設定するかに注力しているはずです。いいねが押しやすくなることで、より多くの人が良いと思ったツイートをアプリで優先的に表示できるようになるかもしれません。
個人的には歓迎の変更
個人的には、いいねの非公開化は歓迎すべき変更だと思います。誰にいいねを押したかによって、無用な憶測を呼んでしまうこともあるでしょう。いいねを押し忘れただけでも、問題視されてしまうかもしれません。
私自身、以前はいいねを全く押さないようにしていました。最近は、インタラクティブなSNSの活用を心がけていますが、非公開化されれば、より気兼ねなくいいねを押せるようになるでしょう。
Xの今回の決定が、SNSをより使いやすくするきっかけになることを期待しています。