ソフトバンクが行っているヤフー!BBが行っているADSLの2024年に終了するというニュースがありました。
これもまた一つの時代の節目です。
いつでも高速のネットができる環境はADSLから
ブロードバンド、ADSL、ISDNなんて言葉にピンと来る人も、もしかしたらある程度の年齢層からになっているかもしれません。
今の子供たちは、生まれたときからブロードバンドがインフラ整備されています。感覚として、インターネットに自由につながらない生活というのを体験していませんから理解しがたいでしょうね。
「音楽とテクノロジー」の講義では、近年の大きな技術革新の出来事として、このブロードバンド化を取り上げています。
インターネットの登場やスマホの登場などももちろん重要ですが、インターネットの登場で音楽や生活が変わるきっかけになったのは、このブロードバンドと位置づけています。
日本ではまさに2000年あたりのミレニアム期にそれが起こりました。これまでと違い、高速回線で常時接続でのインターネットが可能になります。
もっとも、高速といっても、数Mbpsくらいでしたけどね。
ヤフー!BBがいかに革新的だったか
インターネット黎明期のころ、ヤフー!BBは安価でのADSLサービスを躍起になって広めていきました。
ヤフー!BBは2001年にスタートし、シェアを伸ばしていきます。
ADSL登場前はso-netなどは存在していましたが、インターネットプロバイダとしてはヤフー!BBは後発組でしたね。
そんなヤフー!BBですが、店頭で無料でADSLのモデムを配布するという奇策にでます。
ティッシュ配りのようにADSLモデムを配布し、値段も他社よりも下げることで、ADSLは普及していきます。その強引な商法には多くの意見もありました。
あのころは携帯電話も値下げ競争がかなり盛んでしたし、今とはどこか感覚が違いましたね。不思議なものです。
これからの自宅インターネット
ADSLから、今は光回線での通信が一般的になっています。
それでも、どこの環境でも同じ速度がでるわけでもなく、4G回線もかなりの高速通信ができることから、家ではWiFiを切っていたほうが改定に動画を見られる、なんて声もあがるほどです。実際に、4G回線を使ったモバイルWiFiをそのまま家でも使っている人も多いと思います。
5Gにより、大容量で高速な通信がすぐ目の前に来ています。ここ数年、あまり動きのなかった自宅でのインターネットサービスにはどのような変化が現れるでしょうか。