これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
AIと人間の創作物をめぐる議論に新たな一石
AIを使った写真コンテストで、本物の写真を投稿した参加者が上位に入賞するという出来事がありました。失格となったものの、この出来事は、AIと人間の創作物をめぐる議論に新たな一石を投じたと言えるでしょう。2年ほど前には、AIが描いたイラストがコンテストで入賞し、議論を呼んだこともありました。今回は逆に、AIを使ったコンテストで本物の写真が選ばれるという、興味深い事態が起きました。
真逆のようで同じ方向を向くAIと写真の魅力
この出来事から見えてくるのは、「人間はAIのように、AIは人間のように」という世の中の心理ではないでしょうか。創作の世界では、機械的な正確さと人間らしい自然さの両方が求められます。AIは本物っぽい写真を生成しようとしますが、実際の写真には「これどうやって撮ったんだろう」という現実離れした魅力があります。一方、AIにもAIならではの表現の魅力があるはずです。これらは真逆の方向を向いているように見えて、実は同じ方向を向いているのかもしれません。
AIと人間がお互いの長所を活かし合う未来
AIを絶対に使わないとか、AIしか使わないとかいう極端な考え方ではなく、AIと人間のクリエイターがお互いの良さを活かしながら、協力して良いものを作っていくことが大切だと思います。AIと人間の創作物の境界線をくっきり決めるのではなく、それぞれの良さを認め合い、協力し合える関係性を築いていくことが、これからのクリエイティブの世界に求められているのかもしれません。今回のニュースは、そんなことを考えさせてくれる、示唆に富む出来事だったと言えるでしょう。