「SNSの嫌がらせ」への対応も!漫画家サポートのAIサービスが登場


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。

漫画家さんの救世主になるか!?AIが「ペン入れ」を自動化!

皆さん、こんにちは!今日は、漫画業界に大きな変化をもたらすかもしれない、面白いニュースを見つけたのでご紹介したいと思います。

AI開発などを手がける「ビジュアルバンク」という会社が、なんと**「The Pen(ザ・ペン)」**という新しい会社を立ち上げたそうなんです!

この「The Pen」が提供するサービスは、一言で言うと、**「作家さん本人の画風を再現して、ネーム原稿に自動でペン入れを行うAIツール」**なんです!

つまり、漫画家さんが描いたラフな下書き(ネーム)に、AIが自動で線をきれいに整えてくれる、ということなんですね。これによって、漫画家さんの作画時間を短縮し、生産性を向上させる狙いがあるとのこと。

これ、聞いた人の中には「また炎上しそうなサービス始めたな!」って思った方もいるかもしれませんね(笑)。でも、僕個人的には、これは良いタイミングなんじゃないかなと思います。2022年頃とは、AIに対する世間の認識が少しずつ変わってきて、積極的にAIを活用しよう、という方向にシフトしつつありますからね。

漫画家さんって、ネーム原稿をきれいに仕上げるために、アシスタントさんに頼んだり、膨大な時間とお金をかけて作業していますよね。自分で全てやっている人もいるそうですが、基本的にはアシスタントさんがいて、その人たちがイラストをきれいな形に仕上げて納品しているわけです。

でも、これがまた大変な作業なんです。時間もお金もかかるし、漫画家さんもアシスタントさんも、ずっと働き詰め、なんて話もよく聞きます。本当に皆さん大変なんですよね。

だからこそ、ここでAIを活用する意味があるんです。AIでできる部分はAIに任せて、漫画家さんは自分の物語を考える、という「創作」の部分に全力を注ぐことができるようになる、というわけですね。

「それじゃ、アシスタントさんの仕事がなくなるんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、これはそういう単純な問題ではないと思うんですよ。アニメの現場もそうですが、やっぱり「人手不足」というのが圧倒的にありますから。

昔は本当に、漫画家さんもアシスタントさんも、寝る間も惜しんで働き続ける、なんていう話も聞きました。もちろん、今はコンプライアンスが厳しくなって、そこまでではないらしいですけどね。

でも、もしAIが活躍してくれたら、そういう労働環境が改善されて、もっと「創作」そのものに力を入れて、色々なことができるようになるんじゃないか?と、僕はもう何年も前から言い続けているんですが、まさにそういうサービスが日本でも登場してきた、ということなんですね。

日本らしい慎重さ?「著作権」と「SNSの嫌がらせ」への対応

この「The Pen」の発表には、いくつか「日本らしいな」と感じるポイントがありました。

一つは、**「漫画家本人が持つ創作技術や画風が、AIによって複製、乱用、混同されることはない」**と明言していること。つまり、AIが勝手に漫画家さんの画風を学習して、その画風で全く別の漫画を生成したり、乱用したりすることはないですよ、ということをしっかりと謳っているんです。

アメリカや中国だったら、「どうなっても知らねーよ」みたいな感じでサービスを出してしまうところもあるかもしれませんが、日本はちゃんとこういうところを抑えている。これはすごく日本らしいなと思いますね。

そして、もう一つ、さらに日本らしさを感じたのが、**「著作権上の問題もクリアしており、SNSでの嫌がらせにはThe Penの対応窓口が担当する」**という文言があったこと!

これ、すごくないですか!?

このサービスを使ったことに対して、間違いなくSNSでバッシングされる可能性があるじゃないですか。特に最初のうちは。でも、そういう「SNSでの嫌がらせ」にまで、この「The Pen」という会社が対応に乗り出す、というんですよ!

普通、ツールを提供する側は、「そのツールを使ったことに対するバッシングなんて、知らねーよ」というのが一般的なんですが、そこまで責任を持つという姿勢が、また日本っぽいなと思いましたね。

AI活用はもはや必然?日本のクリエイター支援の未来

日本って、新しい技術の導入には時間がかかる国だ、とよく言われます。でも、一度色々な問題をクリアして導入されると、めちゃくちゃ早いスピードで広がる、という特徴もあるんですよね。もしかしたら、こういうサービスが登場することで、一気に日本の中でAI活用が進んでいく可能性もあるかもしれません。

個人的には、こういうサービスはあっていいと思います。

今、音楽業界でも、日本の「Amadeus Code(アマデウスコード)」と富士通が組んで**「FUJISAN(フジサン)」**というサービスを作っていますが、ああいうサービスも、「ちゃんと許可を取っていますよ」「海外のサービスとは違いますよ」ということをアピールする、日本らしいサービスが出てき始めている印象がありますね。

これもまた、日本らしさだな、と思います。この辺が甘いと、昔あったサービスみたいに、ユーザーから猛烈に叩かれて消えていくだけ、なんてことにもなりかねませんからね。そういう反省を活かして、今回の「The Pen」も、かなり慎重に、そして手厚くサポートする仕組みになっているんだろうなと思います。

もちろん、国にはその国の「風土」というものがありますから、それぞれのやり方で発展していけばいいんですよね。

それにしても、時代も少しずつ変わってきているな、という印象があります。多分、これが去年とか一昨年に発表されていたら、大バッシングだったと思うんですよ。でも、今はAIに対する理解が広がってきている、というのを感じます。

もうどの分野でも、AIを活用して進んでいくのが、もはや必然というか、間違いなくなっていくはずですからね。

特に漫画やアニメといったクリエイティブな分野は、AIが関わると「叩かれやすい」ジャンルではありますが、今回の「The Pen」のようなサービスが登場することで、「本当はAIを使いたいんだけど、叩かれるのが嫌だから使わない」というクリエイターの人たちが、もっとAIを活用しやすくなるといいな、と思いました。

漫画家さんをサポートするAIサービス「The Pen」が登場した、というお話でした!