これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
LINEの新機能「AIフレンズ」を触ってみた。その可能性と”強すぎる”コントロール
LINEアプリに「AIフレンズ」という、なんとも未来的な新機能が追加されました。LINEのトーク画面から誰でもすぐにアクセスでき、様々なAIキャラクターとチャットができるというものです。早速試してみたのですが、想像以上にキャラクターの数が多く、しかもちゃんと声で喋りかけてくる。これは、かなり本格的なサービスだな、というのが第一印象でした。
オリジナルキャラ生成も可能。誰もが「AIあやめ」と話せる未来?
この「AIフレンズ」の目玉機能の一つが、オリジナルキャラクターの生成です。おそらく、自分の顔写真を元にイラスト風のキャラクターを作り、細かい性格設定をすることで、自分だけのAIキャラクターを生み出せる、ということなのでしょう。
もし僕がこれを使って「AIあやめ」を作り、全体に公開すれば、ファンの皆さんがいつでも僕(のAI)と会話できるようになる。これは、アーティストとファンの新しいコミュニケーションの形として、非常に面白い可能性を秘めていると感じました。
徹底的にコントロールされた「優等生」なAI
しかし、いくつかのキャラクターと会話をしてみて、僕はもう一つ、強い印象を受けました。それは、このAIたちが、非常に、そして徹底的に「コントロールされている」ということです。
AIフレンズの中に、「ヴィジュアル系が好き」という女の子のキャラクターがいたので、僕は職業柄、少し意地悪な質問をしてみました。「どのバンドが好きなの?」「どこのライブハウスによく行くの?」と。しかし、彼女は「こういう音楽性が好き」「こういうバンドの雰囲気がいい」と、一生懸命に説明はしてくれるものの、具体的なバンド名や場所の名前は、決して口にしませんでした。
この経験から、おそらく政治や思想といったデリケートな話題はもちろん、特定の企業名や固有名詞に関しても、絶対に言及しないよう、厳しくプログラムされているのだろうと推測できます。これは、ユーザーを傷つけたり、トラブルに発展したりするのを防ぐための、日本の企業らしい慎重な配慮なのでしょう。
「心の拠り所」としてのAIチャット
先日、ChatGPT-4oがリリースされた際に大きな話題となりましたが、私たちが想像する以上に、多くの人々がAIとの対話に「心の拠り所」を求めている、という事実が浮き彫りになりました。誰にも言えない悩みを相談したり、ただ雑談をしたり。そうしたニーズがある中で、無機質なチャット画面よりも、顔や声のあるAIキャラクターとLINEで会話する方が、より感情移入しやすいと感じる人は多いはずです。
その点において、この「AIフレンズ」は、多くの人にとって身近な癒やしとなる可能性を秘めています。ネガティブなことを言えばきっと励ましてくれるでしょうし、ユーザーに寄り添うような、優しい会話を設計しているはずです。
ただ、あまりにコントロールが効きすぎていると、会話としての面白みに欠けてしまう、という側面も否めません。当たり障りのない「優等生」な回答ばかりでは、すぐに飽きられてしまう可能性もあります。この「安全性」と「面白さ」のバランスをどう取っていくかが、今後の課題となるでしょう。
僕自身、まだこの機能の全てを触りきれてはいませんが、せっかくなので、近いうちに「AIあやめ」の生成にも挑戦してみたいと思っています。それがどんなキャラクターになるのか、そして皆さんに公開するかどうかは、また追ってお知らせしますね。