これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
セブン-イレブンが、商品の補充や清掃といった作業を肩代わりするロボットの試験導入を始めた、というニュースが飛び込んできました。深刻化する人手不足と、それに伴う人件費の高騰という、コンビニオーナーが抱える悩みに応えるための試みです。
接客は人、裏方はロボット
このロボットは、ペットボトル飲料を棚に並べたり、床や窓を掃除したりといった、いわゆる「裏方」の作業を担います。ファミリーレストランなどで見られた配膳ロボットとは異なり、あくまで人間の従業員をサポートする役割のようです。
深夜帯のワンオペ問題などを考えると、こうしたロボットの導入は、従業員の負担を大幅に軽減する可能性を秘めています。Amazonの倉庫では、すでに多くのロボットが活躍し、ピッキングから梱包までを自動化していると聞きます。そうした流れが、いよいよ私たちの最も身近な場所であるコンビニにもやってきた、ということなのでしょう。
試行錯誤の先に、新しい「当たり前」が生まれる
もちろん、人型のロボットがドラえもんのように何でもこなしてくれる未来は、まだ15年以上先の話でしょう。今回の試みも、あくまで実証実験の段階であり、これがすぐに未来のスタンダードになるわけではありません。
しかし、こうした「試行錯誤」こそが、今、最も重要なのだと僕は思います。
以前、僕も無人決済コンビニを体験したことがあります。QRコードで入店し、欲しい商品を持って店を出るだけで自動的に決済が完了する、というものでした。非常に面白い体験でしたが、同時に「本当に決済されているのか?」という一抹の不安を感じたのも事実です。
今回のロボット導入も、無人決済システムも、今はまだ「実験」の段階です。これから先、様々な企業が、様々な形で「出ては消え、出ては消え」を繰り返していくでしょう。しかし、その無数の試行錯誤の中から、いつか新しい「当たり前」が生まれるのです。
2020年代の後半にかけて、こうしたロボットやAIを活用した省人化の動きは、ますます加速していくはずです。私たちの生活が、そして「働く」ということの概念が、どう変わっていくのか。その変化を、楽しみに見守っていきたいと思います。