これはニュース読み配信の文字起こしをブログ化したものです
「若い頃に比べて、友達が減ったな…」
年齢を重ねるにつれ、ふとそんな寂しさを感じる人は少なくないかもしれません。定年が見えてくると、仕事関係ではない「友人」の存在に、急に不安を覚える人もいるでしょう。大人になってからの友人関係は、どう築いていけばいいのでしょうか。
「友達を作ろう」と意気込まない
心理学者によると、まず大切なのは「友達は作ろうとするものではなく、自然とできるもの」という心構えだそうです。最初から「友達作り」を目的としてしまうと、相手も警戒してしまい、うまくいかないことが多いとのこと。それよりも、囲碁やそば打ちといった共通の趣味を通じて、自然な形で関係を深めていくのが有効な方法だと記事では紹介されています。
「友達100人」の呪縛から解放されよう
そもそも、私たちは「友達は多い方がいい」という価値観に、縛られすぎてはいないでしょうか。ある国際比較調査では、「友達がいない」と回答した人は、アメリカでは1割未満だったのに対し、日本では2割もいたそうです。私たちは、「友達が少ない自分はダメだ」という強迫観念に、無意識のうちに囚われているのかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか。年に一度しか会わなくても、自然に連絡を取り合えるなら、それも立派な友人関係です。会う頻度や人数が、友情の価値を決めるわけではありません。
期待しすぎない、求めすぎない
僕自身、友人関係において「相手に期待しすぎない、求めすぎない」ということを意識しています。「自分はこうだから、あなたもこうあるべきだ」といった考えを相手に押し付けるのは、もはや友情とは呼べないでしょう。お互いが心地よい距離感を保ち、縛り付けない関係こそが、長続きする秘訣なのではないでしょうか。
僕の場合、お酒の席で新しい人と出会い、そこから関係が広がっていくことが多いです。もし僕がお酒を飲まなかったら、今とは全く違う人間関係を築いていたかもしれません。人との出会いの形は、人それぞれです。
「友達とは何か」という定義は、非常に曖昧で、人によっても、時期によっても変わっていくものです。その掴みどころのなさを、むしろ楽しむくらいの気持ちでいるのが、大人にとってはちょうど良いのかもしれません。大切なのは、数や形にこだわらず、自分にとって心地よいと思える繋がりを、一つひとつ大切にしていくことではないでしょうか。