アメリカ入国に「SNS提出」義務化!?他人事じゃない、その“本当の怖さ”


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


アメリカ政府が、日本を含むビザ免除プログラムの国からの観光客に対して、過去5年分のSNSアカウント履歴の提出を義務付けたというんです。

つまり、僕らが次にアメリカへ旅行する際には、自分のX(旧Twitter)やInstagramのアカウントを申請しなきゃいけない、ということ。さらに、過去10年間に使ったメールアドレスや電話番号、家族の名前まで申告する必要があるとか。

もちろん、これはテロリストなどの「間違った人々」の入国を防ぐための安全対策だ、というのは分かります。SNSで過激な発言を繰り返していれば、入国を拒否される可能性もあるでしょう。

でも、このニュースを聞いて僕が本当に「怖い」と感じたのは、もっと別の部分です。

いずれマイナンバーと紐づく?「裏アカ」が通用しない未来

正直なところ、今の自己申告制って、結構ザルじゃないですか?
本当にやましいことがある人が、わざわざ正直に自分のアカウントを全部申告するとは思えません。「裏アカ」なんて、いくらでも隠せちゃうわけです。

でも、もし将来、「Xのアカウントを作るには、マイナンバーの紐付けが必須になります」なんて時代が来たら、どうでしょう?

そうなれば、国は個人のSNSアカウントを、完全に、そして合法的に把握できるようになります。もう「裏アカ」なんて概念は存在しなくなり、あなたの全ての投稿が、あなたの個人情報と完全に紐づいてしまう。

今回のアメリカの措置は、その「未来」への、大きな一歩なんじゃないか。僕はそう感じています。

これは、国の入国管理だけの話じゃありません。
例えば、企業の採用面接や、学校の入学試験でも、同じことが起こり得ます。今でも採用担当者が応募者のSNSをチェックするなんて話はありますが、それがもっとシステマチックになる。

バンドメンバーを募集した時に、応募してきた人のSNSを見たら、他のバンドの悪口ばっかり書いていた。そんな人と、一緒に音楽をやりたいと思いますか?
同じ能力の人が2人いて、片方はいつも前向きな発言をしているのに、もう片方は他人の悪口や誹謗中傷ばかり投稿している。あなたが採用担当者なら、どちらを選びますか?

答えは、明白ですよね。

「昔はこうだった」は通用しない。今すぐSNSとの付き合い方を見直すべき理由

僕ら30代、40代、50代の世代は、SNSがもっと無法地帯だった時代を知っています。
2010年代なんて、SNSを開けば誹謗中傷の嵐。「死ね」「クズ」なんて言葉が、当たり前のように飛び交っていました。狂ってましたよね、あの頃は。

でも、時代は変わります。社会は、少しずつ健全な方向へと向かっていくんです。
「そんなSNSはつまらない」なんて言う人もいるかもしれませんが、それが世の中の流れ。昔のノリのまま、誰かを傷つけるような発言を続けていると、いつか必ず、自分自身にその刃が返ってくる。マイナンバーとSNSが紐づいた時、過去のあなたの発言が、あなたの未来を閉ざすことになりかねないんです。

今回のアメリカの決定は、僕らにとって、SNSとの付き合い方を本気で見直す良い機会なのかもしれません。
人を傷つけるような言葉は使わない。誰かへの文句や悪口は言わない。

当たり前のことですが、その「当たり前」が、これからの時代を生き抜く上で、めちゃくちゃ重要になってくる。そんなことを、改めて考えさせられるニュースでした。