音楽機材というのはいつでも導入できるわけではなく、ライブで使うものだったらツアーが終わって次が始まるまでの間、レコーディングで使うものだったらレコーディングが終わって次が始まるまでの間に切り替えを行います。
慣れてない機材でなにかトラブルが起きた時、困っちゃいますからね。
この5月、6月がちょうどそのタイミングということもあってみんないろいろと機材チェンジをしてるんですけど、自分の中でも久々に機材欲が高まっているところです。
暇さえあればサウンドハウスのホームページ見てますよ。楽しいですね。
進化するコンピューター
音楽回りのコンピューターの進化はすさまじいです。自分が音楽をやり始めたころとは、シンセサイザーだけでも劇的に違います。昔はソフトシンセはけっこう不安定でたくさん一気に起動するというのは難しかったですからね。
摩天楼オペラの初期の頃はすべてハード機を録音してやってましたが、今はほぼすべての音色をソフトシンセで出力しています。
なので、この10年で自宅の機材環境はかなり変わり、極端な話ですが高性能のパソコンとマスターキーボード、スピーカーだけあればなんでもできるわけです。
昔は機材に囲まれてましたけど、今はそんなことはありません。
ギターやベースのアンプもコンピューター上でシミュレートし、大掛かりな機材がなくても音を出すこともできるようになっています。
正直、夢のような話です。これを味気ないという人もいるでしょうが、もし30年前にこの環境があればきっと多くの人がそれを使ったことでしょう。
音楽制作のデジタルとアナログ
ミックスやマスタリングもすべてコンピュータ内でやろうと思えばできます。ただアナログ独特の質感も大事で、デジタルで処理しつつもどこかで一度アナログの機材を通してデジタルに戻す、ということは一般的に行われています。
今、自宅ではこの作業ができないので、こういうのは全部エンジニアさんにお任せですけどね。
こういったアナログの質感をシミュレートするプラグインもあるんですけど、もうここまでいくと何が何だかわからなくなります。結局は出てくる音がどうなのかという話ではあるんですけどね。
マイクで録音した独特の質感が曲によってはいいこともあれば、すべてデジタル処理で空気感のない音の方が曲によっては良いこともあります。
アナログがいい!デジタルがいい!という話ではなく、使いどころが大切ということですね。
ライブのデジタルとアナログ
最近はライブで使う音楽機材もかなりハイテクで、すべての楽器に多くのテクノロジーが使われています。
テクノロジーというとシンセサイザーばっかりのイメージもあるかもしれませんが、他の楽器だってかなりすごいですよ。
とはいえ、ものによってはどうしてもどこかにアナログの力も借りたいところもあって、自分の場合はシンセリードの音をアンプでわざわざ出した音を混ぜて使っています。シンセサイザーには高性能のアンプシミュレーターが内臓されてはいるんですけど、やっぱりなんか違うんですよね。自分がうまく機材を使いこなせてないだけかもしれないですけどね。
まぁ、こういうのも使いどころが大切ということですね。
全国ツアーまであと少し、楽しみです。