カセットテープ再ブームは「ワンチャン」ある話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。今日は、最近の謎のノスタルジーブームを象徴するような、とても面白いガジェットの話題をご紹介します。

ここ数年、オーディオ界隈では時間が巻き戻されているかのように、レコードプレーヤーやカセットテープ、さらには平成を彩ったCDプレーヤーやMP3プレーヤーまでが再び人気を集めています。

そんな中、海外で「Spotifyの音楽をカセットテープで聴くことができる」という、なんとも不思議で魅力的なDIYガジェットが話題になっていました。

デジタル音源を「あえて」カセットテープに録音する体験

このガジェットがどういうものかというと、スマートフォンなどからBluetooth経由でSpotifyのデジタル音源を飛ばし、それをガジェット内で実際に「磁気テープ」に録音し、内蔵のシングルスピーカーで再生するという仕組みです。

昔、カセットテープの形をした車載用の有線アダプター(カセットデッキに入れるとスマホやCDウォークマンの音が車のスピーカーから流れるもの)がありましたが、それとは全く違います。

ガチで物理的な磁気テープに録音して、それを再生しているんです。

なぜ今の時代に、ロスレスの超高音質音源や高性能なDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)があるのに、わざわざこんな面倒なことをするのか。

理由はただ一つ、「カセットテープ特有の成分、特殊な魅力があるから」です。

実は、デジタルの世界でもカセットテープの音質をシミュレーションするプラグインやアプリは山ほどあります。
しかし、「実際に磁気テープに録音して再生する」という物理的な変換・劣化がもたらすリアルな温かみや歪みは、デジタルのシミュレーターでは絶対に完全に再現しきれない部分があるんですよね。

そこがこのDIYガジェットの最大の面白さだと思います。

ちなみに、残念ながらこれは海外のファンが作ったDIYのコンセプトモデルであり、現時点では製品化・発売の予定はないそうです。

サブスク時代におけるアナログの可能性

私自身は普段カセットテープで音楽を聴きませんし、周りにもそこまでこだわって聴いている人はあまりいません。

ただ、CDプレーヤーで音楽を聴く体験と、カセットテープで音楽を聴く体験は、決定的に違う部分があります。
CDは中身のデータがデジタルなので、極論すればスマホで聴くのと同じ音ですが、カセットテープは「そのテープ(磁気)を通さないと出ない音」が物理的に存在します。

だからこそ、カセットテープがもう一度本格的にバズる未来は十分にあり得ると思っています。

例えば、SpotifyやApple Musicなどのサブスクサービスが、カセットテープやレコードのメーカーとコラボして、「自分の好きなプレイリストを自動でカセットテープに録音してくれるサービスや機械」を出したら、すごく面白いと思いませんか?

デジタルで無限に音楽が聴けるサブスク時代だからこそ、こうやって物理的な「アナログ音源」の楽しみ方をリンクさせるアイデアは無限にあるはずです。

どこかの企業さんが、こういう遊び心のある面白いプロダクトを追求してくれたら嬉しいですね。