渋谷の東急ハンズが閉店へ!昔話と小売業が直面する「Amazon・Temu時代」の厳しさ


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。今日は少し遅めの時間の更新になりましたが、あるビッグニュースについてお話ししたいと思います。

「夢の空間」だった東急ハンズの思い出

なんと、あの「東急ハンズ(※現在はハンズに名称変更)渋谷店」が閉店するらしい、という驚きのニュースがありました。

私にとって、東急ハンズには特別な思い入れがあります。
私は神奈川県の厚木出身なのですが、子供の頃、親に連れられて電車で町田の大きな東急ハンズによく行っていました。

当時の私にとって、東急ハンズはまさに「夢の空間」「パラダイス」でした。
少しマニアックな工具やDIYの材料、普通のおもちゃ屋さんには売っていないような不思議な雑貨まで、ありとあらゆるものが揃っていて、「東急ハンズに行く」というのは、大げさではなくディズニーランドに行くのと同じくらいワクワクする一大イベントだったんです。

今回閉店が発表された渋谷のハンズも、ビル一棟がまるごとハンズという非常に大きくて象徴的な店舗です。
宇田川町の一等地にあり、ABEMAタワーズからもすぐ近くの場所にあります。
そんな長年愛されたランドマークが閉店してしまうというのは、やはり寂しいですし、「時代の流れだな」と強く感じます。

海外ECの台頭と「小売店」の厳しい現実

今回の渋谷店の閉店理由について、公式から「業績不振だから」といった具体的な厳しい事情が発表されたわけではありません。老朽化や地価の高騰、再開発など様々な要因があるはずです。

しかし、ハンズに限らず、今の時代「実店舗を持つ小売業」が非常に厳しい戦いを強いられているのは間違いありません。
本屋、スーパーマーケット、パルコ(PARCO)などのファッションビル、あるいは百貨店まで、全国各地で閉店のニュースが相次いでいます。池袋の西武百貨店がストライキの末に売却され、ヨドバシカメラなどが入るビルに変わるといった騒動もありましたし、今やデパートの目抜き通りに100円ショップが入る時代です。

皆さんに質問です。最近、日用品や雑貨をどこで買いましたか?
おそらく多くの方が、「Amazon」や、あるいは中国発の激安ECアプリ「Temu(ティームー)」「SHEIN(シーイン)」などと答えるのではないでしょうか。

私自身、最近本屋で買い物をしましたが、それは仕事の都合で「どうしてもすぐに紙の領収書が必要だったから」という特殊な事情があったからでした。そうでなければ、間違いなくAmazonで買っていたと思います。ここに、小売業が直面している残酷な答えが表れています。

「店舗を持つ強み」と「グローバル化の波」

もちろん、「実店舗があること」は本来最強の強みです。
実際にお客さんに来てもらい、商品を手に取って見てもらい、その場で体験して買ってもらえる価値は、ネットには代えられないものがあります。(ヨドバシカメラなども、その強みを活かして頑張っていますよね。)

しかし、店舗を持つということは、同時に「高い家賃(地代)」と「人件費」を払い続けなければならないという、巨大なデメリット(固定費)を背負うことでもあります。渋谷の一等地ならなおさらです。

一方で、店舗を持たないAmazonやSHEINといった海外の巨大ECサービスは、徹底的にシステムを効率化し、安く、速く、全国どこ(離島であっても)にでも商品を届けてくれます。
この「グローバル化による効率の波」が日本にも完全に押し寄せており、実店舗を持つ企業は、こうした巨大な海外勢と直接戦わなければならない状況にあります。

メリット・デメリットを冷静に天秤にかけた時、どうしても「店舗を持たない(あるいは店舗を縮小しネットに特化する)側」の方が、ビジネスとして有利に働いてしまう時代になっているのだと思います。

まとめ

東急ハンズ(ハンズ)は、名前の通り昔は東急グループが運営していましたが、現在はカインズの傘下に入り、名称も「ハンズ」に変わっています。東急沿線だけでなく、大阪の江坂や全国各地にも店舗があり、多くの人に愛されてきました。

今回の一件は、直接的に「Amazonのせいでハンズが潰れた」という単純な話ではありません。しかし、私たちの購買行動の変化や、巨大ECサービスの台頭、そして地価や人件費の高騰といった様々な要因が複雑に絡み合った、「時代の大きなうねり」を象徴する出来事だと言えます。

本屋、CDショップ、雑貨店など、私たちが子供の頃にワクワクした「実店舗」のあり方は、これから先、今まで通りにはいかなくなるでしょう。
時代の変化に少し寂しさを覚えつつも、これからの小売の形がどうアップデートされていくのか、注視していきたいと思います。