これで一生分の写真も収められる?128TBのSDカードが登場に心ときめく


ウィンドウズ95が登場した1995年以降、パソコンはすごい勢いで家庭へ進出していきます。

ちなみにウィンドウズ95の動作スペックは、メモリ8メガ以上、HDD75メガ以上、となっています。このメモリとHDD容量もすさまじい勢いで増大化していき、今はメモリ4ギガ、HDDは1テラを超える容量のものが主流です。

ひところよりはこの増え幅は落ち着きまして、ここ数年はそこまでスペックの数字上なところは向上していないのもまた特徴です。

SDカードに生涯分のデータを?

SDカードに新規格が発表されまして、なんと128テラも入るSDカードが登場するようです。

容量128TBの「SDUC」と転送速度985MB/秒の「SD Express」をSD Associationが発表

128テラというのは、なかなか一般人が扱うデータ量ではありません。僕らは音楽の仕事で大量のデータをやりとりしますが、それでも一度に動かすデータは多くてもだいたい数ギガ~数十ギガくらいです。そもそも1テラを超える容量をネット経由でやり取りをするのはあまり現実的ではありませんしね。

映像を扱う人でしたらもっと多くのデータを扱わなければならないでしょう。とはいえ、多くの職種があれど、プライベートや仕事で一般の人が普段使う容量というのは、テレビ録画を除けば1テラもあれば十分すぎるくらい、人によってはむしろ2,3ギガあればいいくらいじゃないでしょうか。

音楽データ、映像データは容量が大きければ大きいほど質も高くなります。しかし、音楽データに関してはもはやだいぶ前の段階でデータ自体としての品質はもう頭打ち、映像に関しても4Kや8Kといった最新技術が登場したあたりでこちらも上限が近付いているようにも思えます。あとはVRのような技術ではより高品質なもののために膨大なデータが必要になるでしょうし、そちらで必要になりそうですね。

128TBの使い道

画像データというのは、もちろんピンキリですがだいたい1メガくらいが平均的なのかなとは思います。

128TBというのは、メガにあらわすと131072MBとなります。写真は13万枚といったところでしょうか。

100歳まで生きるとして、10歳くらいから自由に写真を取り出すと90年になります。そうするとだいたい年間1500枚ほど。1日当たり4枚という感じで、現実的な数字です。128TBあれば一般的な人がだいたい一生で撮る写真くらいは十分に収めることができそうです。

とはいえ、このSDカードに一生分の写真を収める人はいないでしょう。というのも、SDカードには寿命があり、100年ももたないからです。100年後のデジカメがSDカードに対応しているわけでもないでしょうし。

今回の128TBのSDカードにどんな意味があるのか?と思う人もいるでしょう。

個人的に思うのは、例えばドローンなどに搭載して多くのデータ収集に使ったりとか、そんな使い方もあるかなと思います。映像まわしっぱだと少ないSDカードだと途中交換も必要ですが、128TBあればまわしっぱなしでもかなりの長尺で映像を収めることができそうです。

それにしてもこの128TBのSDカード、いったいいくらで売り出すものなのでしょうね。使い道もさることながら、値段も一般人にはなかなか手だしできない金額になることは間違いないでしょう。