実は怖い?たかがネット、されどネット、通信障害の弊害とは


昨日の8月25日、日本国内で通信障害が多発する事象が発生しました。ちょうどそのころは渋谷O-WESTにいまして、ライブハウスって電波が入りにくく、また会場のWiFiも調子悪いこともしばしばあるのですが、あまりにもつながらずメンバー内でも話題になってました。

その後、もしやサーバーテロ?というニュースもありJaYくんとザワザワしてたのですが、実際にはGoogleの誤操作ということになっているようですね。

情報源: グーグルが謝罪 大規模ネット障害、装置の誤操作が原因 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

イマイチ想像できないサイバーテロ

ネットがつながりにくいくらいでガタガタぬかすな、という人も多いことでしょう。

先日の講義でスマート化の話をしました。スマート化というのは、簡単にいうとあらゆるもの、例えば車や冷蔵庫、時計など身の回りにあるものがコンピュータを内蔵し、そしてインターネットにつながることでより便利なものになる、というざっくりとした話をしました。
あの時はサイバーテロの話はしなかったのですが、実はインターネット社会の怖いところはちょっとしたサイバーテロに弱いということです。

アメリカからロシアに亡命した元CIAのスノーデン氏の話によれば、簡単にインフラを乗っ取って電気を止めるなどの強硬策をとれる、という話がありました。ちょっとSFのような話になりますが、あらゆるものがインターネットにつながりコンピュータ管理されることで、サイバーテロによってできることが増えるのでは?という懸念があります。

例えば、冷蔵庫がコンピュータを内蔵しインターネットにつながることで、冷蔵庫の在庫管理や温度調整をスマートフォンからできるようになる、という話を講義の中でしました。もし悪い奴が日本中の冷蔵庫にサイバーテロをしかけ、各家庭の冷凍庫の中身を一気に自然解凍する、なんてテロも実現可能?なのでしょうか。

現在自動運転システムの自動車の開発が各社進む中、例えば車自体にSIMカードを内蔵し独自で通信が可能になったとき、日本中の車を操作して交通事故に、なんてことも実現可能?なのでしょうか。

このあたりはもちろん想像です。

SNS一本化の弊害も?

以前、LINEがシステム障害を起こしたときに、ちょっと考えたことがあります。ここ数年のトレンドとしましては、電話番号やメールアドレスなどの交換よりも、LINEのID交換やTwitter、Facebookの相互フォローのように、SNSを介したコミュニケーションを主としている傾向があります。自分自身もLINEやTwitterを活用しており、仕事の諸連絡もLINEを通じてすることも多いです。実際、相手の連絡先はLINEでしか知らないケースも多々あります。
LINEがシステム障害を起こしたとき、急に相手と連絡がとれない、というケースがでますよね。インターネット全体とは言わずとも、LINEのシステムが急に止まったら、多くのトラブルが発生しそうです。生活のコミュニケーション手段を民間のSNSに一本化しているのって、実は危ういことなのかもしれません。同じように、映画サマーウォーズでは、極端に特定のSNS(映画内では仮想世界OZ)にインフラやサービスが一本化された世界でのサイバーテロをテーマとしていましたね。

きっと3時間でもLINEがシステム障害を起こしすべての機能を停止したら、渋谷のハチ公前はあっという間にさらに多くの人であふれかえることでしょう。

 

まぁともあれ、生活スタイルが変わりつつある昨今、サイバーテロに関しては文字通り未曾有の出来事になる可能性もあります。そんなことをちょこっと考えた8月25日でした。