最近、あまり見かけなくなった言葉でありますが、ステマ、ステルスマーケティングという言葉があります。
消費者に宣伝だと思われないように宣伝する手法のことをいいます。昔からある手法ですが、SNSの登場によりこのステルスマーケティングの手法が取りやすくなったのも事実です。
ステルスマーケティングのやり方
これは一般的に二つあります。
一つは、宣伝したい側が消費者を装ってコメントすることです。口コミサイトもとても重要なイメージ戦略の一つです。Amazonなどの通販サイトにも、それぞれのコメント欄があります。アプリでもコメントありますよね。そういったところにさりげなく書き込みをするのです。
もう一つは、芸能人や有名ブロガーなどのインフルエンサーに使ってもらって、投稿をお願いする手法です。
ステマという言葉が大きく世の中に取り上げられたとき、芸能人のステマも大きく話題になり、炎上したりしていました。人や企業にもよるものの、1度の投稿で数万円の報酬があることもザラだとか。うらやましい話ですね!
そんなおいしいステマの仕事、お待ちしております!急になんか怪しいものを宣伝しだしたら仕事来たんだと思ってください(笑)
このステマという手法に違法性があるというわけではなく、モラルの問題で嫌悪感を抱く人が多いのも事実です。また、2012年にはペニーオークション詐欺事件というネットオークションによる詐欺がありまして、それに多くの芸能人がステマで関わっていたことで社会的にも問題になりました。
世論もステマで動く
商品をダイレクトに宣伝するのではなく、世論に影響を与えるようなこともSNSを使ってステマのようにできます。
遺伝子組換等のイベントで金銭払い”肯定ツイート”(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
先日は遺伝子組み換えのイベントで、肯定的なツイートを金銭を支払った大学生にさせていたというニュースがありました。遺伝子組み換え食品はその有害性は確認されていないものの、まだはっきりとした証明もなされておらず、否定的な意見を持つ人も多くいます。正直なところ、大丈夫なのかそうじゃないのかよくわからないので、これってけっこう考え方ひとつでいろんなことが変わると思うんですよね。若い大学生に肯定的なツイートをしてもらい、意識を変えようとしたのでしょうか。
もちろんこれも、違法性があるわけではありません。モラルの問題ですね。
ただ、もしかしたらネット、テレビと多くの情報があふれる中、もしかしたらこういったステルスマーケティングといいますか、ステルスでの世論操作なんてたくさんあるのかもしれません。
これは自分の意志だ!と思ってるものも、もしかしたら誘導されて、誰かの掌で転がされてるだけだったりして?