子ども食堂を無料から10円に変更したら人がたくさん来るようになった、というツイッターのまとめが話題になっています。
「無料」としてた子ども食堂を「10円」としたら人がめちゃくちゃ来るようになった「払う」ということに意味があるという話「お金を払うことも欲求」
子ども食堂というのは、昔からあるものなのですが、近年マスメディアへ登場する機会も増え、拡大していますね。主に貧困の子供たちのために無償、もしくは格安で食事を提供する活動のことをいいます。すでに2200か所以上の子ども食堂があり、延べ100万人以上の子どもたちが利用しているといわれています。
ボランティアとお金
もっとも、例え10円といえども大事なお金です。どうせならただでご飯が食べられるほうがいいのでは、と思うものですが、そういうわけでもないようで、そこに微妙な人間の心理があるということなのでしょう。
まぁ、ケースバイケースなのでしょう。
スーパーボランティア尾畑さんのニュースであったり、東京オリンピックでのボランティア募集についてだったり、いろんな方面でボランティアについてどうあるべきか、というのが議論されるようになってきています。尾畑さんはお風呂に入るのも断るくらいでしたが、東京オリンピックのボランティアは少しなりともお金を出すべきなのではないか、という意見もありますよね。
無料であるべき、有料であるべき、いろんな考え方があるとは思いますが、ニーズとうまくマッチングできることがなによりです。今回の子ども食堂については、有料のほうがマッチングしやすかったのかもしれない、というお話なのでしょう。
タダより高いものはない
ここからはボランティアの話ではなく、商売の話です。
タダより高いものはない、ということわざ?教訓?がありますよね。
少し前ですが、催眠商法というものが問題になったことがありました。これは無料でいろんなものをプレゼントし、金銭感覚を徐々に麻痺させながら高額の商品を買わせることをいいます。いや、この文章だけだとそんなのにひっかかるなんて…と思うでしょうが、それがけっこういるのだから問題になるわけです。
しかし、実際問題、この世の中には無料のサービスってけっこうあります。デパートの地下では試食でいろいろ食べることもできますし、化粧品売り場でも試供品を多く扱います。音楽の世界でも無料ライブだったり無料CD配布なんかも。パソコンやスマホでも無料アプリもたくさんありますしね。無料でサービスしているものが必ずしも怪しい商法というわけではないですね。
無料だから使ってもらえる、聴いてもらえるってのもあるでしょうし、そこから広がることもあるでしょう。でもまぁ、常に無料でやるわけにもいきません。
今はネットのおかげで、広告を付けるなど、収益を上げる方法は他にもあります。無料で一部無料、続きは有料で、と区切る考え方も、ネットだとやりやすいです。他にも無料にして投げ銭を、というのもネットだとやりやすいですね。
今後は、こういった無料、有料の線引きにも選択肢がさらに増えてくるかもしれません。