京急が地元の小中学生から名称を募集し、有名な駅を除く46駅もの駅名を変更するという大胆プランを打ち出してきました。
ここまで大きな変更プランはなかなか例がないことなのではないでしょうか。
120周年の京急
京急というのは京浜急行電鉄の略称です。泉岳寺から品川を抜けて、蒲田、川崎、横浜から横須賀を抜け、三崎のほうまで伸びています。羽田空港にも行けますし、さらには成田空港までも乗り入れております。
実は自分自身は神奈川県の出身ですが、京急にはほとんど乗る機会がありません。ですが、駅名はなんとなくわかります。車でも通ることありますしね。
今回は産業道路駅の名称は変えるようで、そのほかの駅名については募集はするものの、全部変えるわけではないそうです。
駅名を変えるのはよほどのこと
今回の募集には「この先キミや、家族や、友達が駅を使うたびにハッピーな気持ちになれるような」という前置きがあります。産業道路のことを言っているのでしょうが、まぁたしかに「産業道路」というネーミングは何も知らない人が聞いたら、いったいなんのことやらという感じになるかもしれません。産業道路に住んでるとか言われても、いったいそこが道路なのか駅なのかわかりません。(産業道路駅にお住いの方にはすいません)
ただ、駅名を変えるというのはよほどのことです。京急は昔の地名をそのまま駅名にしているところも多く、それであるがゆえに読みにくい駅名があるのも事実です。「雑色」とかね。
品川あたりを車で走ると、すぐ近くに「品川シーサイド」「天王洲アイル」という洒落た駅名があり、そこから比較的すぐに「青物横丁」がやってくるわけです。ですが、駅名にはその街の歴史があります。例えば「都立大前」「学芸大前」なんかは、大学が移転し、都立大は元に戻りますが今は違う名称です。それでも駅名として残っています。「向ヶ丘遊園」も、施設は閉園しても駅名はそのままです。
よほど住民が駅名を変えたいとかならわかりますけど、あんまり変えないほうがいいのかなともちょっと思います。地元の小中学生には、新しい駅名を考えるより、なんでその駅名なのかを知ることを促すような方向でPRできていけたらいいのになとは思いますけどね。
と、ちょっと否定的なことを書いてしまいましたが、それでも子供たちがどのような柔軟な発想で駅名を考えるのかは気になります。
興味ある人は、こちらをどうぞ。
京急創立120周年記念事業 わたしたち、ぼくたちのわがまち駅名募集 | 【KEIKYU WEB】京急電鉄オフィシャルサイト