新しい元号が発表されました。
「令和」です。
メディアを駆使した発表
テレビはもちろん特番で中継をしていましたが、テレビの映像を積極的にネットで中継したり、さらには首相官邸も記者会見をYouTubeなどで動画配信したりと、インターネットを駆使した中継となっていました。
明治は新聞、大正はラジオ、平成はテレビ、令和はインターネットと、元号発表とメディアの関係というのも、今回の特徴でした。
SNSを通じて、多くの人が拡散し、意見を言えるというのも今の時代ならではですね。
予想は大外れ
当たるとは思ってなかったですが、今朝出した予想は大外れとなりました。
まさか「和」が来るとは!!
ニュースで発音の終わりが開くと閉じるを繰り返しているという話が発表直前にコメンテーターの方がしていて、たしかに!次は閉まるのできそうだ!
と思いましたが、その流れは次移行も続きそうですね。
ちなみにこのジンクスどういうことかというと、
1800年台から日本の元号は
あんせー
まんえん
ぶんきゅー
げんじ
けいおー
めいじ
たいしょー
しょうわ
へいせー
となっています。伸ばす棒が順番に入るということです。今回は「れいわ」なので、この流れが継続しているということです。
出典は万葉集
日本の長い歴史の中で、初めて中国古典ではなく、日本の書物からの出典でした。
そういった話は前からでてましたが、自分はそれでも中国古典から引っ張ってくると思ってたので、ここは予想外でした。
しかも日本の書物といったら古事記や日本書紀あたりだろうと思っていたら、まさかの万葉集です。
さらに…
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。」からの引用ではありますが、これは万葉集に収録された歌ではなく、その説明文(序文)となっています。
ここまで出典を予想できた人は、きっとゼロであったのではないかと思います。
安倍総理の談話の中にもありましたが、貴族だけではなく庶民にも親しまれていた万葉集からのチョイスはよかったんじゃないかと思います。万葉集からは美しい自然という背景を感じることができます。易経とかはそういうのよりも、もっとなにかはこうあるべきだ、みたいな内容が多いので、そういうのも含めて今回の出典にはより日本的なところを感じます。
「厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅の花のように、1人1人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとの願いを込めた」
という談話の中からも、これまでの元号との違う時代の訪れを感じます。
新元号「令和」
令、というのは命令の令です。
いいつける、という意味があります。命令通りに動けば平和になる、みたいに揶揄する人もいるそうですが、そういうことではありません。
もう一つ意味がありまして、いいもの、ちゃんとしたもの、っていう感じの意味もあります。
社長令嬢、とかいいますよね。その令です。
元号で使われるのは今回が初めてです。
「令和」という言葉もとてもフラットで、それ以外の読み方もないですし、文字のバランスもいいですね。その発音の響きや言葉の意味、出典なども、なかなかいいんじゃないですかね。
なんかもうすんなり馴染みました(笑)
いい元号だと思います。きっといい時代になると思います。