先日のJ2の試合で、自動昇格である2位以内を確定し、V・ファーレン長崎がJ1昇格を決めました。クラブ史上初めてのことです。
V・ファーレン長崎とは
サッカーにあまり興味がない方、興味あってもJ2までよく知らない方は、もしかして初めて聞くチーム名かもしれませんね。V・ファーレン長崎は2004年に設立、2005年よりこのチームメイトなったという、まだ歴史の浅いクラブチームです。例えば横浜Fマリノスは日産だったり浦和レッズは三菱だったりと、社会人チームがベースとなってJリーグのチームを形成していることも多いのですが、長崎は有明町にあった「有明SC」に国見高校サッカー部OBを中心に結成された「国見FC」が統合しできたチームが母体となっています。ちなみに、国見高校というのはサッカーの名門で、多くのサッカー選手を輩出しています。
九州リーグを勝ち抜きJFLへ昇格したのが2009年。そして2013年から舞台をJ2に移します。当時はまだJ3制度はありませんでしたからね。そして2018年よりJ1の大舞台で羽ばたくことになりました。こんなにも順調に勝ち上がってるV・ファーレン長崎ですが、実は個人的にはちょっと意外でもありました。
経営不振で、4月の給料払えないかも。そんな今年の3月。
実はV・ファーレン長崎は経営不振がひどく、今年の初旬まではJ3に降格させられる可能性があるとまで報道されていました。サッカーは海外でもそうなのですが、経営不振が続くとJ3へ降格させられてしまうのです。古いニュースですが、サガン鳥栖も経営不振が続き、降格の危機にありました。
情報源: J2、V・ファーレン長崎 債務超過でJ3降格の可能性も 決算 | 長崎ニュース-JC-NET(ジェイシーネット)
情報源: Jリーグがクラブライセンス判定を発表…鳥栖は3期連続赤字ならJ3降格も | サッカーキング
救世主はジャパネットたかた
V・ファーレン長崎に最初に手を差し伸べたのは英会話でもおなじみのNOVAでした。ただ、最終的には同じ長崎に本拠地を置く、通販でもおなじみジャパネットからの出資を受けることになりました。最終的には地元の企業で、というのが決め手だったようです。このあたりのニュースも、今年の3月のニュース。V・ファーレン長崎は経営が危ないんだなーって認識がサッカーファンの間で広まったわけです。
情報源: NOVAがJ2長崎出資 5億円超、経営危機当面回避へ – 西日本新聞
情報源: J2長崎、ジャパネット出資受け入れ NOVAから一転:朝日新聞デジタル
観客水増し。ここまでいい印象ナシ。
7月になると、観客水増しが行われていたというニュースがありました。ただ、この7月のニュースの時に思ったのは、新経営陣が不正をしっかり詫びたということです。このあたり、高田社長がしっかり舵をとってるのかなーなんて思いましたね。
情報源: 長崎の観客水増しは約2万人、制裁金は300万円…村井チェアマン「大変残念」 (ゲキサカ) – Yahoo!ニュース
そしてミラクル。激動の1年。
情報源: さあ~皆さんJ1ですよ!初昇格長崎たかた社長語る【前編】ジャパネット魂の改革 (西日本スポーツ) – Yahoo!ニュース
V・ファーレン長崎にとってはいい印象がないままの1年でしたが、最後の最後で大きな結果を出しました。胴上げでは監督だけでなく高田社長も胴上げされるなど、チームがとてもいい雰囲気なのかなと思いましたね。この激動の1年、ぜひ映画化してほしいですね。
あらためまして、V・ファーレン長崎の選手、スタッフのみなさん、サポーターの皆さん、J1昇格おめでとうございます。
横浜でお待ちしております!!