今回の大雨で、西日本を中心に河川が決壊するなど、大きな被害がでました。
どうかみなさん、地盤もゆるんでいますし、どうかお気を付けてお過ごしください。
警戒レベルが変わって最初の全国的豪雨
実はこの6月のタイミングで、気象庁が出す防災情報の出し方が変わり、5段階表示になりました。
レベル3で高齢者などの避難、レベル4で全員の避難ということにして、わかりやすくなっています。
今回の大雨では、このブログを書いている4日午前現在で、全国的に多くの箇所でレベル4、すなわち全員が今すぐ避難するという段階になっています。
ちなみにレベル5になると、自分の判断で命を守る行動を、と変わります。レベル5になったら遅いので、レベル4のうちに避難しましょう、ということです。
避難レベルと現実
例えば鹿児島市だけでも60万人近い人口がいますが、そんな人数が避難するということは現実的にできるのでしょうか。そんな避難所があるのでしょうか。
今回の豪雨でレベル4が発令された地域は最終的にどれくらいになるでしょうか。
その人数が避難できる場所や、水や食料、寝床などはあるのでしょうか。
また、今回レベル4が発令された地域も、実際には学校以外は普通に日常生活が行われているようで、バスも電車も動き、仕事へ行くわけです。
実際問題、リアルなところで避難するから仕事休みます、というのが通用する人は少ないのではないでしょうか。
さてここで気になったのが熊本市長のTwitterではありますが…
https://twitter.com/K_Onishi/status/1146171194950877185
なんかユーモアがとか好意的なコメントが多いですが、いやいや。なんでこのタイミングでこれ書くのかなぁ。
自主避難<集団論理っていうの丸出しじゃないですか。
結局のところ、核爆弾の雨が降り注ごうとも、みんなが会社に行くのであれば、会社に行くのが正解というのが日本の現実なのです。
レベル4になったら自衛隊が出動して家や会社にいる人を強制的に退去させるとか、そういうことしない限り日本は避難指示でたところで全員がちゃんと避難できないですよね。
避難勧告の連発も危険だけども
避難といってもペットは連れていけないですし、正直のところこれで数日避難してペットがどうにかなってて家は無事だったら、なんだかやるせない感じになってしまいますよね。
ペットがいる家庭にとっては、緊急時に避難をするというのはそれ相当の覚悟を持って避難しなければなりません。
あまりにも何回もレベル4がでると、それに慣れすぎてしまって、これから先きっと本当にやばいときに死んでしまう人が多いような気がします。
だからといって、雨量でいえば実際にやばいわけで、レベル4を出さざるを得ないわけです。
ここがまた難しいところですが…
避難勧告というのは経験したことがないもので、実感としてわからないことが多いです。
理屈で言えば周りがどうだろうと、今すぐ避難所へ行くのが正解です。
しかし実際に東京23区でレベル4がでたとき、いったい街の人たちはどう行動するでしょうか。そして自分はどう行動するでしょうか。