実現するのか…富士山登山鉄道の可能性が再浮上!どんなメリットが?


現在、富士山は五合目までは車で行くことができます。

しかしそれ以上には行けませんし、五合目までも歩くか車以外の方法で行くことはできません。

富士山登山鉄道の可能性

富士山登山鉄道という計画があります。

登山鉄道といえば箱根が有名ですが、ケーブルカーなど、多くの山で交通手段が設置されています。

富士山にはありませんね。

実はこの富士山登山鉄道というのは、戦前から何度も話がでては消えていく計画でした。

1960年代には五合目から8合目まで、8合目から頂上までをケーブルカーで結ぶという計画もありましたが、最終的には景観や自然保護の観点から頓挫することになりました。

さらには富士山地下鋼索鉄道という、富士山の地下に穴をあけて一気に上昇できる?ような鉄道の計画もあったそうです。

当時は「ハイヒールで日帰り登山」なんて言われてたみたいで、イケイケの日本経済を象徴するような計画ですね。

もし当時の計画がすべて実行されていたら、富士山のイメージは今と変わっていたかもしれません。おそらく世界最大レベルの登山鉄道が実現したでしょう。

しかし富士山は霊峰として日本人に馴染みのある山ですので、そういった計画はやはり抵抗があったようです。

新たな可能性

現在の山梨県知事はこの富士山登山鉄道については非常に意欲的に取り組んでいるようで、再びこの計画が浮上しています。

といっても今回のアイデアは山梨県側の麓から五合目までを結ぶ計画で、頂上までいけるというものではありません。

今すぐ実行に移すとかそういう段階ではありませんが、ここにきて再び動き出しました。

富士山は数年前に世界遺産にも認定され、ガンガン人の手を加えるというのもどうだろう、という慎重論も根強いです。

その一方で、山梨県側としては新たな観光客の誘致も含めて、富士五湖などと合わせて観光産業を活発化させたい狙いもあるでしょうね。最大のメリットはそこでしょうが、どうなることでしょう。

久しぶりに浮上した富士山登山鉄道ですが、今後どうなるでしょうか。