人間の寿命は、これだけの医療を投入しても今のところは100年ちょっとが限界です。
理論上でも120年ほどが限界と言われています。
地球上には多くの動物がいます。
この120年というのは、短くもなく、長くもなく、ちょうどいいくらいの時間なのかもしれません。
今回は意外な長寿の動物を紹介します。
鶴は千年、亀は万年
長寿の動物といってパッと思い浮かべるのが、鶴と亀です。
だからといって、鶴は千年生きるのか、というとそういうわけではありません。
古代中国の書物、「説林訓」のなかに、仙人に仕える生き物として「鶴歳千歳、亀歳三千歳」と書かれた一文があり、それがこの「鶴は千年、亀は万年」の由来だと言われています。
実際のところは、鶴がタンチョウヅルで20~30年、亀はゾウガメで100~200年といわれています。
それでも長いことには変わりないですけどね。
意外にも…長寿なサメ
比較的海洋動物の方が長寿になる傾向があります。
例えばクジラも中には200年ほど生きている個体もあると言われ、2006年に発見されたホッキョククジラの体内から1890年代に使われた爆弾のかけらが出てきたという話もあります。
そして意外な長寿の動物と言えば、サメです。
北欧に生きるニシオンデンザメが実は長寿であるとわかったのが、2017年のこと。
年輪のようにサメは1年に1センチずつ大きくなるそうで、調べてみたところ、なんと512歳のサメが見つかりました。
もちろん推定ではありますが、この調査本当に正確なのかな?512年も生きるってすごいですよね。
最高長寿はクラゲ
これも意外ですが、最高長寿はクラゲです。
ただのクラゲではなく、ベニクラゲです。
通常はクラゲは老化すると溶けて海に消えていきます。
しかしこのベニクラゲは特殊で、老化して弱まると、岩にくっついて「ポリプ」と呼ばれる成長期の状態へ体を戻します。
そして何事もなかったかのようにまた子供から大人になるのです。
数ある地球上の動物の中でも、このベニクラゲのように若返りをして生き続ける存在はいません。
いや、いたらびっくりですけどね。
というわけで、このベニクラゲ、寿命は無限大ということです。
いろんな生き物がいるのですね。