QUESTIONより
ピアノの鍵盤の最大数って決まっているのでしょうか?
これは、決まっています。
ピアノの鍵盤数は88
ピアノの鍵盤数は88です。
ピアノは歴史の発達とともに鍵盤数が増えてきました。最初はだいたい4オクターブくらいがカバーできるサイズでしたが、その後少しずつ増えまして19世紀後半ごろに現在の88となりました。
電子ピアノですと理論上はどこまででも音はでますが、それでもピアノにあわせて88に統一されているのが一般的ですね。
(ちなみに、低音が追加された97というものもあります)
88が現実的
ピアノはギターなどと同じ弦楽器です。
内部に弦が張ってあり、それをハンマーでたたくことで音が鳴ります。
ギターのように一つの音に対して1本の弦ではなく、数本で一つの音がなります。
そのため、ピアノ内部には機種にもよりますが230本の弦が張り巡らされています。
ピアノにかかる張力はすさまじいもので、合計約20トンにもなるそうです。
弦楽器ですので、物理法則の通りに音がなります。
すさまじい張力と、弦の質量によって、理論上?はどこまででも高い音も低い音も出せるはずです。
ですが、現実的ではありません。
現在のピアノは下は27ヘルツ、上は4186ヘルツほどの音が鳴ります。
これは人間が聞き分けられる音程の限界値に近い数字でもあります。
技術の進歩、そして音楽の進化により鍵盤数は増えました。しかし、人間の耳が進化しない限りは、おそらくピアノはしばらくの間は鍵盤数は変わらないのではないかと予想されます。
楽器の未来
といいながらも、新しい楽器は次々と登場します。
新しい楽器が登場すると、音楽も新しくなります。
音楽が進化すると、楽器もまた進化します。
そして音楽理論も進化しているので、もしかしたら今では考えられないような音楽が未来は流れているかもしれません。
現在ある音楽や楽器の形は完成されたものだ、と決めつけることはできないのです。
それはまたピアノも然り、こんな面白いピアノを開発した人がいます。
黒鍵の在り方を変えて、全部フラットにするという新しい発想です。
ちょっと弾きにくいかもしれないですが、記事を読むと理にかなっていることもありますね。
機会があれば弾いてみたいものです。