アンパンマンは暴力的?コンプライアンス問題の線引きはどこから


テレビの影響力は絶大なものです。

特に子供は感受性が高いので、テレビで流行ったことはすぐ真似します。

行動だけではなく考え方も含めて、こういったメディアから受ける影響はとても大きいわけで、それであるからこそ、テレビなどの各メディアは注意しなければなりません。

子供に限る話ではなく、凶悪な事件は模倣犯も出現しますしね。

危険な暴力シーンは見せるべきではない!

子供に悪影響なので、危険な暴力シーンは見せたくない!と考える親御さんも多いことでしょう。

それはもちろん一理あります。それはもちろん、人が次々と殺しあうような作品を喜んで見せる親は少ないでしょう。

では、その線引きはどこからでしょうか。

そんな興味深い記事がありました。

「アンパンチ」で暴力的に? 心配する親も…メディアの暴力シーンは乳幼児にどう影響?(オトナンサー) – Yahoo!ニュース

なるほど、たしかにアンパンマンにはバイキンマンを殴って倒して解決、という水戸黄門的な構成の話が多いですね。

問題を暴力で解決、と解釈もできるのでしょうか。

もっとも、アンパンマンが原因で子供が暴力的になるのであれば、この日本はバイオレンスにあふれる国にすでになっているはずなので、「アンパンチ」で子供が暴力的になるというのはとても考えられる話ではありません。

これは同様にガンダムなどのアニメだってそうです。

ゲームもそうです。同じような話はこちらにも書いてあります。

荒野行動やPUBG…暴力的なゲームをやる人は暴力的な性格になるのか?

社会とコンプライアンス

そうはいったものの、近年は社会とコンプライアンス問題については敏感です。

パワハラ、セクハラ、暴力や脅迫などにはきちんとNOが言える社会へなりつつあります。これはとても大事なことです。

同様にクレームに関しても以前よりも重要に、そして敏感になってきています。テレビ番組が昔よりも過激でなくなったのは、こういったコンプライアンス問題が背景にあります。

こういった流れが強化されれば、アンパンマンは間違っている、放送すべきではない、という意見により話が変わったり放送が中止されるようなことだってあるかもしれません。自分を含め、今これを読んでるみなさんがそんな馬鹿なと思うでしょうが、もうすでに世の中には「なんでこれで?」「昔なら当たり前」というものが次々となくなっていっていますからね。

過度なコンプライアンスは社会をつぶす、というような考え方もありますが、こういった動きは日本だけではありません。社会はどう対応していくのでしょうか。