QUESTIONより
彩雨さんこんばんは。 今日、前職の先輩とご飯に行った時に アメリカにあるカトリック系の学校が ハリーポッターシリーズを 図書館から撤去したというニュースを聞きました。 調べてみると理由は 「作中の呪文や呪いは本物であり それを読んでいる人の存在の中に 悪霊が呼び起こされる危険がある」 というもので、この学校の神父の方は ご自身で教えを調べ有識者に相談した後 この判断を下したそうです。 日本は宗教について大雑把な国民性なので あまりこういう観点のニュースは少なく 無宗教の私は理由を知っても まぁいいんじゃない?ぐらいのもので 正直あまりピンと来ませんでした。 彩雨さんはどうお考えになりますか?
図書館からハリー・ポッターの本を撤去というニュース、ありましたね。
図書館からハリー・ポッターが追放される? ネット上で驚きや戸惑いの声(まいどなニュース) – Yahoo!ニュース
ハリー・ポッターシリーズは映画は日本でもとても見られているもので、誰もが知っている作品の一つとなりました。
そんなハリー・ポッターが禁書になるなんて、なんだか不思議な感じがします。
悪魔崇拝とは
日本で1970年代、80年代あたりに流行した「コックリさん」という遊び?儀式?がありました。
名前はみんな聞いたことあると思いますが、これは狐の霊を呼び出し、質問に答えてくれるというものです。いやいや、そんな霊なんて…と思う人も多いでしょうが、コックリさんは大流行し、学校では禁止したところもあったとか。(もっとも、本当に霊が降りるから禁止というよりかは、いじめの温床となるという理由が大きかったでしょう)
あまり宗教観念がない日本ですが、生活の周りには宗教観が多く存在しています。その中には海外の宗教観も多く受け入れ、多くの作品や日々のイベントの中で海外の宗教観のものも多く登場します。
それは黒魔術や悪魔など、ネガティブな方向のものも同じです。
なので、たとえハリー・ポッター内に登場する呪文などが本物だろうと、日本ではすんなりと受け入れているわけで、それを懸念する声が上がることは考えにくいですね。
じゃあ海外はどうかというと、これについてはやはり否定的な意見も多いようです。
その中でも、日本と海外、とくにキリスト教圏においては、悪魔についての根本的な考え方もありそうです。
悪魔とエクソシスト
どこの宗教でも悪魔(またはそれに準ずる存在)はあります。
日本では悪魔とか言ったところで、やはりゲームや漫画の世界のような気もしますよね。
ですが、アメリカだとどうでしょう。10年以上前の統計ではありますが、こんな記事があります。
[ダラス 29日 ロイター] 米オンライン調査会社が29日に発表した統計によると、米国では「ダーウィンの進化論」よりも「悪魔の存在」を信じる人の数が多いことが明らかになった。同調査はハリスポールが11月7─13日の期間で、米国の成人2455人を対象に実施。
全体の82%が神の存在を信じていることが分かったほか、奇跡を信じている人が79%、天国を信じる人が75%、地獄や悪魔を信じる人は62%となった。
一方、ダーウィンの進化論を信じていると答えたのは全体の42%にとどまった。進化論を信じるかどうかは信仰する宗教による差が顕著で、キリスト教の宗派別では、カトリックで43%、プロテスタントで30%、キリスト教再生派で16%が進化論を信じると回答した。
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-29130720071130
日本でやったら少し違う結果になりそうではありますよね。
このようにアメリカのほうが悪魔などを本気で考える人が多いとされています。地球平面説だっていう人いるくらいですしね。
日本でも”お祓い”などは行われますが、カトリックでは同様にエクソシストによる悪魔祓いがあります。
これらを同じようなことのように感じる人もいるでしょうが、少なくとも現在の生活においては、その重視する割合はちょっと違いそうです。
また、日本で悪魔に相当する言葉は、無理に結びつけるならば鬼とかに近いのかなと思います。とはいえ、あまり鬼崇拝の宗教や文化って聞きませんよね。
海外では悪魔崇拝といって、悪魔、もしくはそれに準ずる神を崇拝する宗教があります。同様に、その悪魔崇拝を理由に人の行動を制限する、ということもあります。この前も、どこかのバンドが、音楽が悪魔崇拝という理由でどこかの国で入国禁止になったみたいなニュースがあったような。
日本ではちょっと考えられないようなことかもしれませんが、キリスト教圏の国にとっては、悪魔というのは日本人の僕らが考える以上に重たい存在なのかもしれません。
まぁ同じカトリックでもいろいろな考え方もあるでしょうし、アメリカの人がみんながみんなそう思ってるとは思えないですけどね。ただ、まぁそういう風に思う人もいる、ということです。
今回のハリー・ポッターに関しての出来事もびっくりでしたが、所変わればいろいろな考え方もあるということで、ありえる話なのかなぁとは思いました。