QUESTIONより:もし海外で災害にあったらどうすればいい?


QUESTIONより

台風19号の時NHKのニュースの副音声は英語でした。計画運休のお知らせや駅の電光掲示板など英語の案内も増えてきましたが、海外にいて災害に遭ってしまったときの不安を考えるとどのように情報を得るのがいいと思いますか?


あの時の台風のような災害を海外で経験したら、それこそ怖いでしょうね。

東日本大震災など、台風だけでなく地震もありますし、ケースバイケースで行動も変わります。

日本人でも混乱するのに、外国人の方はさぞかし大変だったことでしょう。

ネットの活用にも限界か

スマホでかざすだけで翻訳ができるアプリもあり、昔に比べればそれはもう翻訳に関しては劇的に進化しています。

ネットで検索すれば多くの情報もでてきます。

とはいえ、なんでもかんでも翻訳すればいいかというとそういうわけでもありません。

日本に住んでいる外国人の方であれば、やはり予備知識は必要です。

大地震が起きれば海沿いは津波のリスクがあるということ、火災のリスクもあるということ。

大雨が降れば川が氾濫するリスクがあるということ。下水が逆流する可能性があるということ。

非常時には避難所が設けられるということ。

地震や雨の少ない地域の出身ですと、意外とイメージしにくいくらいの規模の地震や大雨になりますので、周知徹底はとても大事ですね。

優しい日本語は大事

最近はTwitterでもひらがなを中心とした簡単な日本語での注意喚起が増えてきています。

ちょっと小ばかにしているような反応をしている人もいましたが、これはこれでとても大事なことです。

どうしても災害時は小難しい日本語が並びがちですからね。

一方で漢字圏の人は、むしろ普通に書いてあったほうが意味がわかりやすいという意見もあるようですね。

海外で災害にあったら

災害だけではなく大規模なテロなどもあてはまるでしょうが、海外旅行でちょっと出かけている間に現地でなにかあることも十分に考えられます。

自分自身も海外に行くときこんなこと考えたこともないので甘いところもあり、自分への戒めということで記しておきたいと思います。

身の安全を確保するとか、もし信頼できる現地の人などがいるのであれば、そこに頼るとか、そういうのはまず大前提としてあります。

海外にいるからこそやっておきたいことは二つです。

一つは日本総領事館や大使館などとどうにかして連絡を取ること。もう一つはもしネットに一瞬でもつながるのであれば、SNSに無事であることを記すことです。

もっとも通信手段もずたずたになっているレベルの災害であったり、誰もいない秘境などでしたら話は別ですが、災害時でも電話やネットがつながるレベルの災害ならば、この二つを頭に思い浮かべる必要があります。

大きな災害時はその国にいる日本人の安否確認を徹底して行います。そのときに、直接大使館などに状況を報告するか、せめてSNSにアップして友人や家族が代わりに大使館に連絡するかなど、生きていることをアピールすることがなによりも大事ということです。

また、いくつか気を付けなければならないこともあります。

まず、現地のルールや慣習などには必ず従うこと。不用意な外出、夜間の外出は控えること。多額の現金を持っている場合は盗難にも注意です。基本的に海外にいるのでパスポートは身に着けていることが大前提として、それをなくさないように気をつけましょう。

海外旅行で怖い目にはあいたくないものですが、災害が起きるのは日本だけではありません。同様に日本にただ旅行に来ているだけで災害にあう外国人もいるわけです。

お互い様ということで、助け合いながら有事を乗り切っていきたいですね。