スペースシャトルも?ボーイングってどんな会社なんだろう!


昨日、アメリカでスペースシャトルの打ち上げが行われました。

実はこれ、いつものシャトルと違います。そう、実は民間企業が作ったシャトルなのでした。

今は民間企業も宇宙産業へ向けて積極的な取り組みをしていますが、今回はNASAが委託して作ったスペースシャトルということで、注目されていました。

今回は無人飛行で国際宇宙ステーションに物資を届けるのが目的です。

昨日の日本時間の夜に打ち上げられましたが、残念ながら失敗となってしまいました。機内と地上の時計のズレが原因だったそうで、なかなか難しいものですね。

宇宙で働く人たちへのクリスマスプレゼントも、残念ながら届けることができない結果となりました。

民間機といえばボーイング

今回、シャトル製造を行った会社はボーイングです。

ボーイングと言えばどこかでみなさんも言葉は聞いたことあるかと思いますが、エアバス、ボーイングというのは世界でもっとも有名な飛行機製造メーカーですよね。ボーイング777とか、みなさんも飛行機に乗るとき気にせず乗ってるかと思います。

今でこそボーイングとエアバスの二強って感じですけど、長いことボーイングの一強時代が続いていました。

戦後はロッキードも強かったんですが、ロッキードは70年代に世界中で汚職していたことがバレたあたりをきっかけに、80年代初頭に民間機から撤退しています。

戦闘機もやっぱりボーイング

ボーイングは20世紀初頭に戦闘機で台頭した会社です。特に第一次世界大戦、第二次世界大戦では戦闘機が大きな活躍をしたことから、一気にその需要が高まり、急成長を遂げます。

みなさんもどこかで聞いたことがあるであろう「B-29」はボーイング社のものです。東京を空襲したのも、広島や長崎に原爆を落としたのも、ボーイング社のものです。

今でこそ飛行機の中でも普通に快適に過ごせますが、本来は気圧や気温の変化がすさまじいものです。B-29は気圧の維持であったり、冷暖房完備と、当時の戦闘機の中では性能がとても高かったのですね。

ちなみに日本にも配備されているFなんとかという戦闘機は、ロッキード社のものです。でも最新のF-22はたしかロッキードとボーイングの共同開発だったような気がします。現在はボーイング社は戦闘機メーカーとしては逆にライバル社に押されている状況が続いています。

変な言い方ですが、世界を巻き込む大きな世界大戦も長いこと起きてないので、会社としては長期的に考えるとどちらにシフトしたほうがいいんでしょうかね。まぁ基礎技術は同じなので、いつでも流用できるのかなとは思いますけど。