QUESTIONより:昔の作品に、今さら共感するのはどうして?


QUESTIONより

小さい頃に読んで全く意味のわからなかった本を最近改めて読んでみたらすごく共感しました。やはり年齢とともに感受性も変化するのでしょうか?


そういうことはありそうですね。もちろんその逆もあるでしょうし、感受性もそうかもしれないですが、その時の時代背景もあるでしょうし、多くの影響があると思います。

共感という意味では、登場人物の年齢層と自分の年齢層についてもあるかもしれません。

見どころが違う

ドラえもんとか、子供向けのアニメではあれど、大人が見てもシュールだなとか、このセリフはあれのオマージュだなとか、子供では絶対に気付かないようなところまで凝った作りになっていまして、とてもよくできたものだなと感心します。

同じように、子供の見どころと大人の見どころは違うわけで、子供のころ好きだった作品にあらためて触れると、それはそれで子供のころとは違う見どころをして、新しい良さを発見できることもあるでしょうね。

逆にいえば、子供が好きそうな要素と大人が好きそうな要素がちりばめられている作品というのは本当にすごいなと思います。きっと自分も見落としている要素はたくさんあると思うので、子供のころ好きだった作品などもう一度見返してみたいものです。

時代を感じる

あまり大々的に書くような話ではありませんが、とある料理漫画を読んでいたら、未成年の主人公が普通にお酒を飲むシーンが描かれていました。まぁ今ではあり得ないし描けない話ですが、社会的な時代感というのはあります。読者がある程度の年齢になると、そういった部分にもまたなんともいえない昔だからこそわかる共感というのもあるのかなと思います。

音楽や映画など多くの分野でも同じことがいえるでしょうが、なんだかんだでその時のトレンドというものがあります。同時に、技術的なものの違いもありますよね。昔だったらセル画で作っていた作品がデジタル処理されたり、昔だったらアナログテープで録音した音楽が同様にデジタル処理されたりということです。その結果できることもあれば、なくなったものもあります。昔はそれしかなかったわけでそんなこと思わないわけですが、そういったところもまた、昔の作品を見ていいなと思える要素なのかもしれません。

今は昔の作品も電子版では簡単に触れることができるようになりました。たまには昔のエンターテイメントに触れるのも、なにか新しい発見があるかもしれません。