QUESTIONより
「自分の寿命が事前にわかっていたらいいのに」と思った事ありませんか？そしたら行きたい所、やりたい事を達成して悔いなく最期を迎えられるのに…と身近な人が亡くなると思ったりします。
自分の寿命がわかっていたらいいのに、とは実は思ったことはありません。
同じような話を２年前にも書いていました。
今でも考え方には変化はありません。
やりたいことを達成しなくてもいい
質問者さんのお話は、根底として行きたいところに行き、やりたいことを達成することが人生のプライオリティと考えておられるのかなと思います。
極論の話ですが、人生は一度キリです。悔いのないように、毎日を全力で、やりたいことをやる、という考え方はあってしかるべきだと思います。
自分自身も、明日、明後日死ぬかもしれないですが、後悔はありません。
いやあるけど（笑）
でもChronosが遺作になっても構わないというつもりでやってますし、実際遺作になってもいいものができたと思います。
ただ、最近はあまりそういったものを人に押し付けるのはよくないなと思うようになっています。
いろんな生き方やいろんな人生があります。
やりたいことをやるのはエネルギーがいるし、犠牲にしなきゃいけないものもあります。やりたいことをやるのはとても大変なことです。
そういうのをやれればよかったと思いながら生きていく人生もあっていいと思います。
楽に生きよう
自分自身がやりたいことをすべてやってきたかといわれると、そうだと自信を持って言えるわけではありません。
こんな好きなことを仕事にしている自分ですら、やりたいことを全部できてるわけじゃないですし、行きたい場所に全部行ったかわけでもないです。
それをやるには多くのエネルギーや負の犠牲が伴います。それをやってまでもそれができない、ということです。つまり、やって後悔するより、やらない後悔を取るほうがいい、という人生の決断なのです。
自分自身は、常に楽に生きています。それは目の前の「楽」ではなく、長い人生においての心のひっかかり、ストレスという意味での「楽」です。
今の世の中、とても恵まれていまして、やりたいことができる時代になっています。
この２０２０年の日本は、これまでの長い人類の歴史史上、こんなにもやりたいことができる環境って他にないんじゃないかというくらい恵まれてると思いますよ。
だからこそ、やりたいことをやらないのは不幸だという論調にもなりがちですが、そういった論調が行き過ぎるのはよくないなと思っています。