日本にはいくつも不思議な慣習が残っていますが、自分としては一見無意味と思える慣習もたしかに効率だけを重視するのであればいらないのかもしれませんが、その無駄なこともまた儀式としてはあってもいいんじゃないかな、というような考え方をしています。
そんな自分でも、さすがにこれはなくなってもいいのでは、と思う慣習がいくつかあります。その一つが印鑑文化です。
なぜ印鑑文化があるのか
これはおさらいですが、なぜ印鑑文化があるのでしょうか。
これは慣習と言ってしまえばそうなんですが、法的にも法律に押印について明記されているところもあるようで、簡単に変えることはできない、というところなのかなと理解しています。
実は自分自身も、絶対に絶対に印鑑が必要であるという理由を見いだせないでいます。
こちらは過去ブログです。
コロナが印鑑をなくす
良くも悪くも、コロナウイルスはこれまでの社会の問題点や闇をあぶり出すという話はいたるところでしています。
印鑑文化もこのあおりを受けることになるでしょう。
これだけリモートワークを政府が推奨するようになるのも皮肉なもので、印鑑を押すために出社しなければならない人もいます。多くのことを電子データでやり取りできる時代の最後の砦なわけですが、これまでそういった事務や手続きの簡略化を進めていなかったツケが、社員にリモートワークを阻害し感染のリスクを負うという形でのしかかってくるのです。
GMO、印鑑を廃止へ IT担当大臣(はんこ議連会長)の「しょせんは民間の話」コメント受け社長が即断(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース
前にIT担当大臣がハンコ議連会長という話をしたことがありましたが、こんなコロナ騒動のときに大臣をやるというのも立場的に難しいものです。
とはいえ、「民間で話し合ってもらうしかない」「しょせんは民・民の話だ」という竹本大臣のコメントを受け、GMOが早速印鑑を廃止するという発表を行いました。GMOはとにかくスピードが早いですね。
自分としては、印鑑文化が民間と民間の話という理解はしておらず、法的な根拠についてはどうなんだろうというところが疑問ではあるのですが、大丈夫ってことなのかな。うーん、よくわからん。
まぁなにはともあれ、印鑑文化もどうやらコロナによってなくなってしまう文化の一つになるかもしれません。