来夏五輪中止は既定路線?「規模縮小」「ワクチン待望論」「免疫パスポート」でオリンピック開催は可能!?


東京オリンピックは残念ながら1年の延期となり、2021年開催となりました。

しかし、じゃあ本当に来年できるの?

来夏五輪中止は既定路線か

もしコロナウイルスが夏の暑さで確実に弱まるという事実があったとしても、オリンピック予選は第2波直撃であろう冬、春に行わなければなりません。もし夏が安全になったと仮定しても、それまでにすべての準備ができるのかというのは別問題です。

また、もしこれも夏の暑さで安全になると仮定しても、オリンピックという世界レベルの集客イベントということで、そのときに感染力を強めている地域からの集客も予想されます。果たしてそれが本当に大丈夫なのか、これを来年の夏に判断できるかどうかという問題もあります。

そして根本的な問題として、夏の暑さで確実に弱まるかどうか、というところです。自分としてはやはり弱くなるとはそれでも思っているのですが、それはあくまで弱まるというだけで、感染しないかというのは別問題です。

FRIDAYが大手旅行会社の文書を独占入手 2021年東京五輪の中止は決定済みか – ライブドアニュース

FRIDAYの記事ではありますが、大手旅行会社はすでに中止が既定路線として考えているという記事がありました。音楽業界も痛手ではありますが、旅行業界にとっても、少なくとも海外旅行に関してはまだ時間がかかりそうですね。

東京オリンピックについても、もし強行するのであれば規模縮小は必須になるでしょう。無観客試合、そこまでいかなくても海外からのお客さんはゼロにするとか、そういうことも十分有り得そうですね。

過度なワクチン待望論も心配

ワクチンについては以前もブログで触れていますが、やはり最近もまたワクチン待望論がよく聞こえます。

来春にはワクチンを、なんて声が政府から上がったというニュースが以前にはありましたが、そんなに早くできるのか、ワクチンができればOKなのか、そもそもワクチンができるのか、と不安は多いわけです。時間があればそれでもワクチン接種によりいずれオリンピックができるようになるかもしれませんが、来夏のイベントという急なスケジュールからみても、ワクチンができればオリンピックができる理論には疑問があります。

これはライブイベントでもそうで、ワクチンができればオールOK、ワクチンができるまで持ちこたえようという声を音楽関係者からきくと、少し不安になります。ワクチン絶対主義の考え方で物事を進めたくはないなと思っています。

ワクチンについてはできればラッキー、接種しても引き続きマスクして三密を避けて、という生活はしばらく続くように思えます。もしすべてが順調に進み来春に全国民がワクチンを接種できるというミラクルが起きたとしても、それでオリンピックが通常開催できるかは話は別です。

免疫パスポート

これもけっこうトンデモ発想に聞こえる人もいるかもしれませんが、意外と導入が有り得そうだなというのが、この免疫パスポートという考え方です。

東京オリンピックで選手スタッフだけではなくお客さんのPCR検査も必須にするという話もありますが、そもそも抗体を持っているならば、というところで、抗体検査をして免疫を持っている人はそれを証明するパスポートのようなものを所持させるということです。

欧米ではこういった抗体検査への期待もあり、いずれ制度化される可能性もあります。日本でも大規模な抗体検査を検討している企業や自治体がありますし、今後の動きに注目しています。

抗体検査をしてクリアされた人だけがオリンピックを見に行くことができるとか、ライブにいけるとか、ちょっと無茶な話でもありますが、来年に限りそういう空気感が増すのではないかとも予想しています。

来年は、ここの店員は全員抗体を持っています、なんて張り紙をする店舗もでてくるかもしれませんね。

ただこの抗体については、今でも再陽性になるという話もありますし、世界標準にするのであれば検査基準も必要ですし、課題も多そうです。しかし科学的根拠はあるかどうかは別として、ここからは理屈じゃないものとの戦いになります。なにか安心したい材料を、ということで、こういった抗体パスポートなんかあり得そうな話だなと思いました。

中止は残念だけど

オリンピックは楽しみにしていて、チケットも当選しているだけに、中止はとても残念です。中止にならずとも、キャパ下げや無観客などでチケットも払い戻しや没収となるかもしれませんね。

スポーツ好きのミーハーとしてはオリンピックは最高のイベントなのですが、どういう結果になろうとも、まずは心穏やかにその結論を迎え入れたいと思っています。