QUESTIONより:濃厚接触者の濃厚接触者の濃厚接触者…どこまで気にするべき?


QUESTIONより

我が家にコロナの波がやってきた話 金曜日の夜に仕事から帰ってきた主人が言うには 部下の女性の旦那様が PCR検査を受けに行ったと 検査結果は日曜日に出るとのこと なんでもスポーツジムに行かれたようで しばらくしたら熱が出て病院に うーん 今よくきく話だ 結論から先に言うと 土曜日には結果がわかり陰性だったと電話をくれました 正直行って金曜日の夜と土曜日の昼まで ドキドキでした 陽性だったら奥様は濃厚接触者で検査だろうし 毎日会社であってるうちの主人も濃厚接触者ですか? って感じですよね それとコロナ差別してはいけないと思っても やっぱり なんでスポーツジムなんか行ったんだ と 旦那にぶつぶつ うちの旦那さんが行ったわけでもなく 誰が悪いわけでもないんですが これはやっぱりなかなか なかなか ですよ


その方、陰性でなによりでしたね。しかし、濃厚接触者の濃厚接触者になってしまうということで、なかなかのものだったことでしょう。

この質問者さんのご指摘、この6月においてとても重要なものです。

濃厚接触者の定義

ここで一度、濃厚接触者の定義についてみなおしてみましょう。国立感染症研究所感染症疫学センターは5月より濃厚接触者の定義を一部変更しており、現在はこのようになっています。

・感染可能期間とは、コロナウイルス感染症を疑う症状を呈した2日前から隔離開始までの期間
・患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等)があった者
・適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者
・患者(確定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者
(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)

https://www.awaji-doctor.com/2020/05/02/%E6%BF%83%E5%8E%9A%E6%8E%A5%E8%A7%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%AE%9A%E7%BE%A9%E3%80%80%EF%BC%88%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E6%84%9F/

同じ職場だと、それがすなわち濃厚接触者というわけではないとはいえ、職場環境によっては濃厚接触者となる可能性は高いですね。

濃厚接触者の濃厚接触者はどうなる?

質問者さんの場合、万が一その方が陽性だった場合は、

質問者さんが感染者の濃厚接触者の濃厚接触者の濃厚接触者になります。

さて、これはいったいどうすればいいのでしょうね。厚生労働省や各地方自治体のホームページなどを見ても、このあたりぼんやり書いてあります。

一般的には、濃厚接触者の家族であれば発熱などの症状がなければ通常通りの暮らしをしていいということと自分は理解していますが、けっこう書き方はどこもぼんやりなんですよね。

この世の中、なんだかんだで狭い世界で動いています。これだけ狭いと、どうしても近い存在に感染された方や濃厚接触者の方がいるのも当然ということで、自分自身ももうすでに濃厚接触者の濃厚接触者の濃厚接触者の…というところにはきっといると思いますし、みなさんもそうだと思います。

この6月に登場するであろう濃厚接触者の通知アプリが始まったとき、電車やお店など、思わぬところで実は自分が濃厚接触者だった、と判明するケースが増えるかもしれません。そうなったとき、濃厚接触者の濃厚接触者の…、という人も鼠算式に増えていきます。

そうなる前に、もう一度この濃厚接触者の濃厚接触者についてどこまで気にするべきなのか、明確にルールを決めておく必要があります。ぜひこのあたり、ずばっとアプリを出すタイミングで決めてほしいものです。

変に怖がるようなことがあってもよくないですし、濃厚接触者の濃厚接触者になったら2週間外出できない、という世の中では社会は回りませんからね。