みずほ銀行が預金通帳を有料化することになったようですね。
70歳未満の人はスマホを使ってくださいということで、1100円の手数料を取るとのことです。
みずほ、通帳発行に手数料1100円…来年から新規の70歳未満にデジタル移行促す(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
まぁ、そうなりそうな感じはありましたけど。
普段は通帳は使わない
日常的に通帳を使う人と使わない人がいますよね。習慣もあるだろうし、それぞれのメリットやデメリットがあるということだとは思います。
自分の場合は、通帳は一切使いません。実はスマホが普及する前の時代から通帳は一切使いません。全部ネットです。
通帳にお金のデータが印刷されるからいいんだ、という人もいるでしょうが、自分の場合は逆で、印刷されたものがあること自体を嫌だと感じています。
なので今回のみずほの件も、まぁそういうもんだろうなと思ってたんですが、通帳の有料化に抵抗感がある人がけっこう多いんですよね。通帳ってそんな使う人がいたんだなぁ。
ネット銀行も多くありますが、通帳は最初から存在しませんよね。他のメガバンクも同じようなことをするかもしれませんね。
スマホは使えなければならない
給料をもらうとか、報酬をもらうとか、会社間でのお金のやりとりとか、現金で札束を渡すケースは日常ではほぼないのではないかと思います。
近年はキャッシュレス化も進み、日常の買い物でも現金を使わなくなりつつある昨今、お金のデジタル化はますます進むことになります。
その背景にはインターネットの存在と、やはりなんだかんだでスマホの普及があるわけです。これらはもはや生活のためのインフラであり、スマホ操作に関しては、蛇口をひねれば水がでる、くらい当たり前のような感覚のものになっていきます。
携帯電話が登場した時は携帯電話は絶対に持たない、スマホが登場したときはスマホは絶対に持たない勢って、必ず存在します。それはそれでいいと思います。
今まではそれでよかったんですが、もう10年くらいたつと少し様子も変わるでしょう。スマホを持たない勢はいても、蛇口をひねらない勢はいませんよね。スマホを持つ、スマホを使うというのは生きていく中で蛇口をひねるくらいの感覚にならざるを得ないということです。
今回の通帳デジタル化でスマホがない人はどうするんだ、スマホが使えない人はどうするんだという意見もたくさん見ましたが、どこかでの転換期は必要になっていくのでしょう。
唯一の問題点
とはいいながらも、やはり問題点があります。
印刷物として資産を残すというのは、例えば自分の死後、遺族が資産を把握するのに通帳というのはとてもわかりやすいデータになります。
今は一人で複数の銀行、証券会社と契約することは決して珍しいことではなく、スマホにすべてが集約されるということは、スマホを使えなければ話は別です。遺族とはいえ簡単にスマホのロックを解除することはできません。資産を把握できないまま、うやむやになってしまうケースも増えてしまうかもしれません。
多くのことがスマホでできるというのは便利ですが、実は死とスマホはとても相性が悪いように思えます。SNSなんかでも同じことが言えます。
アヤノ.メでも何度かテーマにしていますが、やはり2020年代はこういった死に関するデジタルサービスが普及していくように思っていて、死と情報というのが一つのテーマになっていくのかなと思っています。