今年でTwitterを使って10年になります。
まさか10年前は、「いいね」で裁判が起きるようなことがあるとは思いませんでしたが。
いいね、は集団いじめか
伊藤詩織氏が杉田水脈氏を訴えました。理由はTwitterの「いいね」です。
SNSで誹謗中傷は訴えられるのはわかりますが、じゃあリツイートは?
リツイートですが、最近こんな裁判がありました。
橋下氏批判の「リツイート」は名誉毀損 二審も判決支持:朝日新聞デジタル
橋下徹氏がリツイートをめぐって裁判を起こしましたが、やはり名誉棄損にあたるという判決がでています。
では、いいねはどうでしょうか?
感覚的には、いじめ
いいねがどうなのかというより、今回の伊藤詩織氏のケースに絞って考えてみると、自分の感覚ではやはりいじめに相当するものだと思っています。
いじめ、という言葉もやや抽象的ではありますが、杉田水脈氏が伊藤詩織氏に対して悪意をもって、伊藤詩織氏を攻撃するツイートにいいねを押したように思えます。影響力の大きい国会議員がそれを押したということも今回の訴訟内容に含まれていますが、個人的には職業やフォロワー数に関係なく、この対象ツイートに「いいね」を押した人は全員がいじめをした対象になると考えています。
いいね、は難しい
しかし、それはあくまで感覚的な話で、裁判所がどう判断するかはわかりません。
また、もしこの「いいね」が誹謗中傷に相当するのであれば、その他にもかなり多くのツイートがそれに当てはまりそうですね。
Twitter、YouTube、FacebookなどSNSはこういった「いいね」ボタンに相当する仕組みがあります。コメントを残すほどではないけど、見ましたよ、というサインだったり、中にはあとでもう一度その投稿を見るために「いいね」を押すという、ブックマークのように使う人もいます。
また、Twitterの「いいね」はたまにタイムライン上で反映されますけど、リツイートのように確実に反映されるものでもありません。このあたりを含めてどう裁判所が判断するのか、非常に興味深いですね。
いいね、は非表示でいい?
話は逸れますが、将来的にこの「いいね」の数をどのSNSも非表示にする仕組みができるのではないかと思います。YouTubeは非表示にする機能がすでに実装されていますが、Twitterもそうなるのではないかと思っています。
いいね、の数を気にしてSNS中毒になることも問題になりましたが、SNSの本質と「いいね」は黎明期こそアリだったとは思いますが、10年たって少しかけ離れてきているのかな、と感じることもあります。
こちらの裁判、続報が気になるところです。