ゆうちょ銀行のmijicaでも不正出金や不正アクセス、進化するサービスにセキュリティは追い付けるのか


ゆうちょ銀行、揺れています。

ちょっとややこしい展開ですので、少し整理してみましょう。

ドコモ口座事件からの、ゆうちょ不正出金問題

すべての引き金はドコモ口座事件からつながっているのですが、この一件でゆうちょもけっこう狙われていたことが明らかになりました。

ゆうちょ銀行はユーザーも多く、またWEB振替が簡単にできてしまうということから、ドコモ口座以外のサービスを含めて、合計380件、被害額は合計6000万円という報道があります。

ドコモ口座が最初に登場した単語だったのでそちらにイメージがもってかれている感もありますが、数字だけ見るとなかなかのものです。

mijicaの送金サービスも利用された

ゆうちょがスタートしたデビットカード、mijicaというものがあります。

最近は各銀行がデビットカードを発行しており、その流れに乗っかった形になります。流れとして変なことをやっているわけでもなく、こういったサービスをやること自体に問題はありません。

ただ、このmijicaはデビットカードとしてだけではなく、PayPayやドコモ口座のようにお金をチャージするプリペイド機能もあります。

今回のドコモ口座事件と同じ手口で、このmijicaのサービスも利用され、332万円の被害があったと報道にありました。

mijica不正アクセスはさらに別問題

このmijicaに不正アクセスがあり、現在mijicaのWEB周りをすべて止めているという発表がありました。

これは先に述べたドコモ口座問題とは別物のようで、ドコモ口座問題はそういったサービスを利用していない人が被害にあうケースでした。今回はmijicaのユーザーが狙われているということで、WEBにアクセスして勝手に送金されたり、個人情報を盗まれるというもののようです。不正アクセスというか、不正ログインということのようですが、詳細はよくわかりません。

報道によると、ドコモ口座周りのことを調べていたらこの不正アクセスのことが分かった、ともあります。今年の夏に複数回のアクセスがあったようですが、もっと調べたら他にもでてくるかもしれません。

ゆうちょだけの問題でもない

郵便局周りはかんぽの問題も大きな話になりましたが、今回のゆうちょのセキュリティ周りでもちょっと問題になりそうです。

とはいえ、これはゆうちょがどうこうというより、急速に発達したITのお金回りのサービスが、ちょっと発展のスピードを上げ過ぎてしまったところにも問題がありそうです。こういった問題、また先にもいろいろ明らかになることもでてくるかもしれません。