年の瀬が近づいてきました。
本来であれば多くのクリスマス会、忘年会が行われるシーズンではありますが、残念ながらコロナということで、今年の飲食業界は大きなダメージを受けることを覚悟しなければなりません。
飲食業界というと一部だけのような言い方ではありますが、その背景には多くの業種が存在しています。経済はすべてつながっているので、回り回ってみなさんのお仕事にも生活にも必ず影響があります。
菅総理の会食
GoToを停止した発表をしたその日に、菅総理が大人数で会食をしたことが批判されています。
その後の官房長官の会見がよくなかったですね。あの会見をリアルタイムで見ていましたが、意味のある必要な会合で気をつけていれば問題ないと受け止められてもおかしくない内容でした。
そんなこといったら、意味のない会合なんてないわけで。
菅総理は朝食、昼食、夕食と多くの人と食事をしています。このあたりは首相動静を見ていると、具体的にだれと会ったのか、細かく書いてあります。
もちろん総理大臣ともなれば人と会うことは多いのは当然ですが、意見交換を意味のある会合というのであれば、世の中の大半の飲み会はOKとなってしまいます。
また、会食中のマスクをという話でしたが、一部報道ではマスクを外していた時間がどうこう、というものもありました。
正直な話、会食を控えるとか食事中のマスクとか、そもそも言ってることがナンセンスなのです。すべての会食を停止させたいなら強権発動をするしかないわけですが、飲食業界への配慮もありますから、それはできません。
難しい舵取りなのは状況的にわかっていますが、中途半端な対応だけはしないでもらいたいものです。
オンラインの政治資金パーティー
政治家にとって頭を悩ませるもう一つのことは、政治資金パーティーが開きにくい雰囲気になってしまったことです。
コロナが落ち着いた頃にやった議員はもちろんいましたが、現在こうなってしまうと、もうなにもできません。
政治資金パーティーは、人を集めてパーティーを開いて、その売上を政治活動費に回せるというもので、これは絶対に必要なことです。こういった方法がなくなってしまうと、金欠の議員が悪事に手を染めかねません。
どうにかして政治資金パーティーを行いたいのですが、なかなか人を集めるわけにもいきません。超巨大な会場でやるわけにもいかないですしね。
そこで政治資金パーティーをオンラインでできないものかというところが、目下の課題です。
オンラインの政治資金パーティーについて、実は調べてみたら今年の秋の国会で答弁があったようです。
コロナ禍における政治資金パーティーのオンライン開催及びリアル・オンラインのハイブリッド開催などインターネットを用いた開催に関する質問主意書
こちらによると、総務省の見解として、オンラインの政治資金パーティーは法律上の政治資金パーティーとは言えない、というものに対しての質問でした。たしかに、議員としてみれば、そんなこといわないでどうにかしてくれよという感じですよね。
この質問に対しての菅総理の答弁書はこちらです。
衆議院議員中谷一馬君提出コロナ禍における政治資金パーティーのオンライン開催及びリアル・オンラインのハイブリッド開催などインターネットを用いた開催に関する質問に対する答弁書
要約すると、やっぱりオンラインで人を集めたことにして催し物とするのは難しいということ。しかしこの法律、解釈は古いもので、「各党各会派において御議論いただくべき問題と考えている」とあります。
つい先日も政治資金パーティーをやって批判を集めた議員がいましたが、もうお金ないですよね。こういったところ、できる限り柔軟に対応してあげてもらいたいものです。