コロナにより各業界がこれまで通りの経済活動ができなくなっている中、昨年夏ごろまでは、動くか、待つかという難しい経営判断を経営者は決めなければならないという話をしました。
コロナ禍から1年、結果的には待つよりも動く方が正解だったかもしれません。
鳥貴族も動く
壊滅的な飲食産業といっても、その中を見てみるとすべての業種がダメージを受けているわけではありません。
居酒屋産業は壊滅的です。緊急事態宣言がでているときの一時金も、大手はもらうことができません。
宣言がでていなくとも、客足が遠のくことを防ぐこともできず、長期的に厳しい戦いになることが予想されます。
その中でいち早く動いたのはワタミでした。コロナでも影響を受けにくい、いやむしろ伸びる可能性もある焼肉へ業態変化を行います。
各社あれこれ考えているところでしょうが、鳥貴族も動きました。
鳥貴族がバーガー事業参入へ 居酒屋苦戦で「第2の柱」目指す(毎日新聞) – Yahoo!ニュース
なんと、ハンバーガー事業へ参入することになります。
好調な飲食業界に食い込め
コロナで飲食業界がピンチ!という報道や論調が目につきます。自分もそう言っていますしね。
しかしこれは飲食業界のすべてではなく、一部はピンチになる一方、一部は好調です。
実はマクドナルドは、2020年は過去最高の利益を打ち出しています。
マクドナルド「コロナ下でも最高益」が不思議ではない理由(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース
このコロナで、すごいですよね。
この理由は、コロナ以前から力を入れていた宅配サービスやドライブスルーが結果的にプラスの方向に働いたとのことです。
コロナだろうがなんだろうが、腹は減ります。どこかでご飯を食べるしかないのです。
選択が変わるだけで、人がご飯を食べる量が変わるわけではありません。
ハンバーガーはテイクアウトとも相性がよく、自分もたまに近所の美味しいハンバーガーを買って家で食べることもあります。
とはいえ、鳥貴族がハンバーガーに手を出すという大きな変化は興味深いですね。
鳥貴族はその名の通り、焼き鳥など鶏肉料理を売りにしている居酒屋です。このトリキバーガーも、チキンバーガー専門店とのこと。
ピンチな居酒屋産業が、こういった形で変化をしながら工夫していく様子は、その他の業界にとってもヒントになることでしょう。まだまだコロナの長いトンネルが続く中、トリキバーガーがどういった商品を打ち出すのか、楽しみです。