生命誕生も謎だけど、そもそも生命とは何かも謎な話


これだけ科学技術が発達している時代ですが、わからないこともたくさんあります。

その一つが、生命誕生です。

生命誕生のきっかけは雷

先日、生命誕生のきっかけは雷である可能性がある、という記事がありました。

地球の生命誕生、雷が「火付け役」か 米英研究(AFP=時事) – Yahoo!ニュース

ちょっと簡単に記事の解説してみましょう。

生命誕生にはリンが必要です。

そのリンは、原始の地球には鉱物の中に閉じ込められていました。

リンがたくさん含まれている鉱物を「シュライバーサイト」と言います。初めて聞いた言葉ですね。

その「シュライバーサイト」ですが、どうやら隕石に多く含まれているようで、地球外から生命の素が届いたのではないか、と一般的には考えられています。

ただ最近の研究で、雷によってこの「シュライバーサイト」が生まれるということもわかりました。

なので、原始地球に雷が落ちまくって、生命に必要なリンがたくさん発生したことが、生命誕生につながったのではないか、という話でした。

生命は謎だらけ

生命誕生の一番の謎は、こんなにも長い地球の歴史で、生命が一度しか生まれていないことです。

原始地球で誕生した生命が、形を変えながらこれだけ多様性に富んだものとなっているわけです。もとは一つなんて、考えられませんよね。植物も僕らも、同じ祖先を持つわけです。気が遠くなるような長い歴史を感じます。

例えば何もないところからガンガン生命体が生まれるような研究があるのであれば、それもわかるような気もします。しかし、どうやら生命誕生はその最初の瞬間以外にはないようだ、というところが興味深いですね。

基本的には、DNA、たんぱく質、膜の三つが揃っていることが大前提であり、それこそが生命の誕生と言われています。その中でもDNAに話がいきがちですけども、とある学者はなによりも膜が大事だという説を唱えています。

しかし生命誕生のことを考えると、そもそも生命とはなにか、という疑問にもぶつかります。生きているとか死んでいるとかも含めて、生命であるものとないものの差はなんなのでしょう。

まったく不思議な話です。