ウクライナ戦争、予想を遙かに上回る期間に突入しています。
やや膠着状態にも見え、ここから長期化へ向かう可能性もあるのか。
その中で、ロシアへの制裁はますます強まっています。
今回は印象的だった事例を二つ紹介します。
シャネルのバッグ
世界的なハイブランドとして知られるシャネル。日本でも多くのファンがいます。
シャネルは販売する際、ロシアでは身につけないことについて誓約書を書かせるようにしているそうです。
「シャネル」のバッグを切断 露のセレブが過激な動画投稿で抗議 – ライブドアニュース
日本でもそうなのでしょうか。
これについて、ロシアのセレブ女優が抗議するという一幕がありました。
ロシア国内でのシャネル販売は撤退します、ならなんとなく理解もまだできますが。
ロシアでの着用禁止というのはたしかにどうなんでしょう。ロシア人へは売りません、とかならやばすぎですが、そこをマイルドにしてこうなったのかな。
日本で買った摩天楼オペラのCDを、ロシア国内で再生しないように顧客に誓約書をかかせるようなものです。
正直やりすぎだと思いますが、世界的同調圧力が高まった結果、こうせざるを得ない状況がやってくるのかもしれません。
ハリーポッターは撤退
企業レベルでロシアからの撤退が相次いでいます。
その後は個人レベルにこれが降りてくる、という予測を以前しました。
この予想が、当たりそうです。
ハリーポッターはロシアから撤退するそうです。
ハリポタもロシア撤退 英作家、プーチン氏に反発：時事ドットコム
ローリング氏とプーチン大統領については以前ちょっとこういった出来事もあったそうで、それも含めての、ということのようですが。
各企業は、ロシアからの撤退をある種のポーズのようにせざるを得ません。
自分たちもロシア制裁に加わります、ウクライナの味方です、とアピールしなければ、名指しで世界中から批判されるのです。
これが個人レベルに降りてくるわけで、こうなってくるとその他の映像、書籍、映画などのコンテンツもまた、個々の判断でこれをやることになります。
あそこのバンドはロシアで配信をしている、ロシアに加担している、世界の敵だ、ぶっつぶせ！みたいなことが起きる可能性も十分に考えられます。
こうなるとバンドだけではなく、そのバンドを応援するファンにもまた危害が及ぶ可能性もあります。
こういった同調圧力に屈するところ、かっこわるいと思う人もいるでしょう。特にロックバンドがね。
でも主義主張は別として、自分たちと顧客を守るためにこういった世論に準じた行動をとることも、時には必要です。自分一人が攻撃されるならまだしも。
そして実際に多くの企業がそうやっているように。
自由主義が定着している現代だからこそ、今の時代ならではの戦争の難しさを感じます。