QUESTIONより
山を切り開いてメガソーラー施設を作る計画急激に各地に増えてる気がします。 県内でも大型メガソーラー施設計画があり地元住民が反対しています。何故大自然の中で景観を損ねるのに態々ソーラーパネル作りたがるのか…理解できません💧 山の木が減ってしまえば雨が降った時、大地に水を蓄える事ができず土砂崩れの危険性が増えるのに💦電気も売電した所で買取も安定してないのに、何故今増えてるんだろうと疑問に思ってます。 彩雨さん、メガソーラー施設についてどう思われますか?
メガソーラー、難しい問題ですね。
太陽光発電の考え方
太陽光発電システムは、持続可能なエネルギーとして昔から注目されていました。しかしながら設備投資がなかなか高価でして、存在は知っているけどすべてを太陽光に切り替えるのは難しいものです。その後法律が代わり、2009年には個人で作った電気を電力会社が買い取ってくれるようなシステムになりました。そのあたりから、個人や企業が太陽光発電をビジネスにする流れができはじめてきました。
しかしそれもまた過度になりますと、巨大な敷地にずらっと太陽光パネルを敷き詰めるような「メガソーラー」と呼ばれる施設も登場します。もう使ってない畑などを買い取り太陽発電をするという試みは地球環境保全の側面からもアリなようにも思えましたが、そのために景観を損ねたり、その設備を作るために自然を壊すという自体にまでなり、各地でメガソーラーについての問題が顕著化されはじめていますね。
2019年問題と呼ばれる問題もあります。
2009年に始まった電気を売るという考え方ですが、当時のレートで10年間という決めごとになっています。当時始めた人たちは1キロワットあたり48円という値段になっています。10年後は再契約のような形になりますが、当初の予測としては1kwあたり半分の24円くらいになるとされていました。実際にはその半分以下の金額にまで下がる可能性もあるようで、当初イメージしていたビジネスとしての太陽光発電というのに陰りが見えています。
とはいえ、現在太陽光発電へ参入しようとしている人にとっては最初からその下がったレートでの運用を想定しているので、問題はないようですけどね。
エネルギーはどうあるべきか
さて、こうしたクリーンエネルギーへの機運が高まる中で発生したのが東日本大震災です。原子力発電はある意味とてもクリーンなエネルギーなのですが、逆にもっともクリーンとは間逆な存在でもあることを露呈しました。
とはいえ、電気の力はこれまで以上に必要になってきます。ほんとうの意味でのクリーンエネルギーが求められているのですが、そんな都合のいいエネルギーが見つかっていないのも現状です。そういったところでこの太陽光について個人や一般企業が参入することで少し変わっていくのかなとも思っていましたが、難しいものですね。