ブラックホールの撮影に世界で初めて成功!というニュースがありました。
銀河など、遥か遠くの天体も写真で次々と撮影されていますが、ブラックホールの写真ってこれまでなかったの?と思う人も多いでしょう。
ブラックホールのイメージ画像は何度も見ていますが、なんと撮影されたのは初めてのことなのです。
ブラックホールの撮影に成功
ブラックホールは光も吸い込んでしまうため、通常の方法で撮影することはできません。
今回は世界中の望遠鏡で得たデータをつなぎ合わせて画像化したような形です。
ブラックホールは理論上はあるはずと100年前より言われていましたが、今回初めて撮影できたことにより、やっぱりあることが証明されたようなこと。
天文学の非常に大きな成果の一つですね。
そもそもブラックホールとは?
ブラックホールといと、SFだったらなんだかどこか別の空間へワープできそうなそんなイメージを持っている人も多いでしょう。
今回は改めてブラックホールとはなにかおさらいしてみましょう。
ブラックホールはなぜ黒いのか
ブラックホールはその名の通り、黒いですね。
なぜ黒いのか、そこが重要です。黒い色が塗ってあるからではありません。
ブラックホールというのは、非常に重力の強い星、のようなものです。
相対性理論によりますと光も重力の影響を受けますので、光が外へ飛び立てません。
太陽の光は数分前の光、空の星たちは物によっては何百、何千年前の光だ!って話を聞いたことある人もいると思います。これはその天体から光が解き放たれて地球へ飛んできているから、そこに太陽なり夜空の星があるように観測できるのです。
ブラックホールは天体から光が解き放たれませんので、理論上は目で観測することはできません。なので黒いのです。
(※解釈違ったらごめんなさいね)
ブラックホールの作り方
ブラックホールというと宇宙で一つしかないと思ってる人もいるかもしれませんが、たくさんあります。
ブラックホールは重力が強い星といいましたが、重力が強いというのはこちらも相対性理論によりますと、とにかく重い、ということと同じです。
つまりブラックホールはめっちゃ重い星です。
ではどうやって重い星ができるのでしょうか。
星には惑星と恒星があります。惑星は地球、恒星は太陽です。地球は燃えているわけじゃないですが、太陽は燃えてますよね。
でも燃えてるんだからいつかガス欠を起こします。
恒星は核融合を常に続けています。今燃えているガスがなくなれば、違うガスを核融合で燃やすだけです。ただ最後の最後は何にも核融合できなくなります。最後はとにかく重い鉄の塊になります。
この鉄の塊が大きければブラックホールになるのです。ブラックホールはとにかく狭い領域にどれだけ重いものを詰められるか次第でブラックホールになるかならないかが決まります。
ブラックホールは宇宙にはたくさんありまして、周りのものを吸い込んでどんどん大きくなります。ブラックホール同士が合体することもあります。
宇宙には太陽の120億倍というとんでもない大きさのブラックホールもあるそうです。
ブラックホールに落ちたら
人類にブラックホールに落ちた経験のある人はいません。
実はこの「もしブラックホールに落ちたら」というのは非常に興味深い問題で、多くの仮説が存在するのです。
ただたんに人間がぺしゃんこになって終了、というわけでもないのです。
まさに宇宙の神秘ですね。