首都移転や道州制を導入する可能性について、日本は積極的な検討をしているわけではありません。
ですが以前書いた首都移転についてのブログは日常的にアクセスされていて、世界的なものも含め、なにかと話題になるテーマなんだなとあらためて思います。
人口集中にメリットなし?
以前は雇用問題など、どうしても人口が多ければそれだけ仕事もあるということで、人口の一極集中というのはそれなりの需要と供給を生み出しているように思えました。
今でもそうでしょうが、これが50年後、100年後となるとどうなるかわかりません。
今回のコロナウイルスのような出来事は人口が集中すればするほど感染を拡大するリスクもともないます。
テレワークが叫ばれるようになりましたが、多くの仕事をオフィスからネットへ移すことによって、人口集中を避けることもできるかもしれません。
人口集中は物資や人の輸送という意味では効率的で生産性も上がり、悪いことばかりでもありません。しかしそれにも限度があるというところで、時価の向上、通勤時間の増大、保育園不足といった生活環境悪化などデメリットもあります。
もちろん戦争や災害などのリスク対応のこともありますが、日本でもいつか本格的な首都移転の話が浮上することもあるのでしょうか。
道州制を導入する可能性はあるのか
こちらも本格的な議論は行われていませんが、日本でも道州制を導入することについては昔からアイデアとして存在はします。
現在は47の都道府県のすぐ上は国になりますが、都道府県をやめてもっと数を減らした州で管理をする形です。行政の力を整理する形で、今のように一極集中ではなく、州ごとに政治や決まり事などを分けるという考え方です。
まぁアメリカのようなイメージにも近いです。ですがアメリカは法律なども別でやってますけど、日本の場合はそこまではやらないでしょう。
今の日本は二重行政、三重行政が問題になっています。大阪はこの多重行政をどうにかするために大阪都構想を打ち出しましたが、その延長のようなものですね。
よりスリムになりますし、地元の民意も反映されやすくなりますし、地方分権も今でも叫ばれていますが、道州制を導入するくらいやったほうがそれも進むのかもしれません。
デメリットとしてはいくつか挙げられていますが、自分の考えるものとしては、地方の中での格差が生まれるのではないかという懸念です。
地方の中でも大都市もあればそうじゃないところもありますが、結局のところ地方の大都市に人口が集中し、そうじゃないところにお金が回るのかどうか、というところです。
というのも、すでに平成の大合併でもっと小さい規模でありながらも似たようなことが起きているんですよね。これがもっと大きなカテゴリで起きる可能性はちょっとどうかなと思います。
将来的には?
今すぐどうこうという話ではないですが、将来的にはどうでしょう。
日本の人口もだいぶ減ると予想されます。人口の一極集中については少し状況が変わるかもしれませんが、人口が減るからこそ東京にすべてが集まる、という考え方もあります。
どうなる日本!